シネマスコーレ

シネマスコーレ: 名古屋の独立系映画館

シネマスコーレは、愛知県名古屋市中村区椿町にあるミニシアターであり、1983年2月19日にオープンしました。この映画館は、映画監督の若松孝二が設立し、名古屋駅の近くに位置しています。映画館の名称「スコーレ」はラテン語で「学校」を意味し、創造的な映画体験の提供を目指しています。

開館の背景

開館当初、若松孝二は多くの若い映画製作者が、自分たちの作品を上映できる場が不足していると感じていました。本来は東京に映画館を開く予定でしたが、条件の合う場所が見つからず、名古屋での開館へと方針を変更しました。名古屋駅西側のビルを借りて、シネマスコーレが誕生しました。また、最初の支配人には池袋文芸座から移籍した木全純治が就任しました。

木全支配人時代の活躍

1992年以降、木全支配人は映画合宿を主宰し、若松が知人の映画監督を招くなどして、映画制作に携わる多くの才能を育成しました。2003年には開館20周年を迎え、ホール内に傾斜を設けて観覧の利便性を向上させました。2012年10月には、若松の死去を受けて追悼上映を行い、さらに同年末には日本のミニシアターとして初めて3Dシステムを導入しました。
2018年には上田慎一郎監督の『カメラを止めるな!』を上映し、大ヒットを記録しました。

坪井支配人時代と40周年の節目

2023年2月19日、開館40周年を祝い、記念上映会とトークショーを開催しました。新たに坪井篤志が支配人に就任し、木全は代表としてシネマスコーレを支え続けています。また、40周年記念の映画『青春ジャック 止められるか、俺たちを2』が製作され、名古屋のミッドランドスクエアシネマで全国公開されました。

上映作品の特徴

シネマスコーレは、名古屋駅太閤通口の路地裏に位置し、メジャーな配給会社が扱わない独立系映画や自主制作映画に焦点を当てています。若松孝二はピンク映画でのデビューを果たし、当初は新東宝の作品を上映しましたが、1980年代に入るとアジア映画が看板としての地位を築きました。また、日本の巨匠たちの作品や古典的な映画も取り入れ、観客に多様な視点を提供しています。

基礎情報とアクセス

シネマスコーレの所在地は愛知県名古屋市中村区椿町8-12 アートビル1階で、JR名古屋駅及び名古屋市営地下鉄から徒歩約2分の位置にあります。交通の便が良く、多くの映画ファンが訪れる場所です。

結論

シネマスコーレは、地域における映画文化の発展を支え、独自の映画体験を提供する貴重な存在です。今後も新たな才能を見出し、観客を楽しませる作品を提供していくことでしょう。

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