シネマ通信

シネマ通信およびシネ通!

『シネマ通信』（シネマつうしん、CINEMATIC REPORT）とその後継番組『シネ通!』（シネつう、Cine-tsu）は、テレビ東京系列局で放送されていた映画情報番組です。略称は「シネ通」として親しまれています。

概要

シネマ通信

1994年4月9日にスタートした『シネマ通信』は、テレビ東京で放送された深夜ローカル番組として始まりました。この番組では最新映画の情報を中心に取り上げ、ハリウッドのビッグタイトルからインディーズ映画まで幅広い作品を紹介しました。また、日米の映画ランキングや、制作現場からの取材企画なども行い、視聴者に新鮮な映画情報を提供し続けました。

番組内容には、スクリーン・クォーター制度の特集や今村昌平監督への追悼企画など、映画シーンに寄与する内容も盛り込まれていました。この時期のリポーターにはジェファソン・デイビス、映画評論家の石川三千花などが出演し、高い人気を誇っていました。しかし、2001年3月25日に一度放送を終了し、その後2006年の復活まで待つことになります。

再登場した際は、全国ネットとして放送が始まり、資生堂のスポンサーのもとで新たな展開が行われました。携帯電話向けのウェブサイトとの連動や、Pod Castingのサービスを導入し、マルチメディア時代に対応した形での放送を続けましたが、系列外の局では途中での打ち切りが相次ぎました。そして2007年3月29日に再度終了しました。

シネ通!

その後、2009年に放送が復活し、『シネ通!』として新たなスタートを切りました。この新形式の番組では初めて司会者が設けられ、「これを見ればシネマ通になれる」というコンセプトのもと、より親しみやすい形で映画情報を提供しました。また、石川三千花のイラストも引き続き使用され、実質的なリメイク番組となっています。

2010年以降、放送時間が変更されるなど編成が変わり、系列局の中で放送を打ち切る局が出たものの、2011年9月24日まで放送が継続されました。これまでの番組同様、多数の映画情報を視聴者に提供してきました。

主な放送内容

『シネマ通信』時代には、以下のようなコーナーが設けられていました：

• - What's up Hollywood：アメリカで公開された映画を紹介し、プレミアやインタビュー映像を提供。
• - World Cinema Line：世界中の映画情報を集めたコーナー。
• - Cinematic Space：独自の視点で映画を紹介するセクション。
• - プレゼント企画：視聴者に映画のチケットなどをプレゼントする企画。

その後の『シネ通!』でも、アメリカの最新映画や世界各国の映画祭を紹介するコーナーが設けられ、ゲストコメンテーターによる映画紹介の時間も組まれていました。石川三千花のイラストを使った映画批評コーナーも人気を博しました。

出演者

『シネ通!』ではバナナマンの設楽統とメロディー洋子が司会を務め、リポーター陣も多国籍で構成されていました。ナレーションも名の知れた声優陣によって行われ、番組全体のクオリティを高めました。

終息とその後

両番組は、映画に興味を持つ多くの視聴者に愛される存在であり、映画界の動向を伝える重要な役割を果たしました。最終的には制作体制の変更や視聴者の興味の変化により終了を余儀なくされましたが、その跡には多くの映画ファンの想いが残っています。この番組を通じて形成された映画ファンコミュニティは、映画を愛する人々の貴重な情報源となり続けました。

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