シマノ・Deore

シマノDeore：MTBコンポーネントの頼れる定番

シマノDeoreは、長年にわたり多くのマウンテンバイク愛好家に親しまれてきた、信頼性の高いコンポーネントです。その歴史は1980年にツーリング車向けコンポーネントとして始まりました。その後、1982年には世界初のMTB用コンポーネントDeore XTが誕生し、MTB市場においてシマノの存在感を確固たるものにしました。Deore自身も1990年代にはMTB用コンポーネントへと転換、Deore LX、Deore DX、Deore XTというラインナップで展開されましたが、その後Deore LXへと一本化。2000年代に入り、再びDeoreの名がエントリーグレードのスポーツMTBコンポーネントとして復活を遂げました。

現在では、完成車価格15万円以上のMTBに多く採用され、本格的なスポーツ走行にも十分耐えうる性能を備えています。上位グレードであるXTR、Deore XT、SLXとの互換性も高く、スムーズなアップグレードも可能です。Deoreを採用しているMTBは、本格的なスポーツバイクであることの証と言えるでしょう。

Deoreの優れたコストパフォーマンス

Deoreはエントリーグレードながら、シマノの高い技術力と信頼性をしっかりと受け継いでいます。特にフロントディレイラーは、そのコストパフォーマンスの高さから高い評価を得ており、他社コンポーネントを採用したMTBであっても、Deoreのフロントディレイラーのみが採用されるケースもあるほどです。

幅広いラインナップと進化

Deoreは、時代に合わせて進化を続け、現在では12速と11速の2つの主要なシリーズが展開されています。2020年5月時点のラインナップは、12速のM6100シリーズと11速のM5100シリーズです。M6100シリーズは、シマノ独自の技術であるHYPERGLIDE+とMICRO SPLINEを採用しており、滑らかで効率的な変速を実現。上位グレードであるSLX M7100シリーズやDeore XT M8100シリーズとの互換性も確保されています。一方、M5100シリーズは従来のHYPERGLIDE技術を採用し、10速の一部との互換性も維持しています。

Deoreという名前の由来

Deoreという名前の由来は、長く不明でしたが、シマノ100周年記念サイトで「鹿のdeerからとられたネーミングで、野山を華麗に駆け抜け、走ることを満喫するツーリングの世界をイメージしている」と明かされました。自然を駆け抜けるMTBというイメージと、Deoreの性能の高さが絶妙に合致していると言えるでしょう。

まとめ：あらゆるMTBライダーのための頼もしい味方

Deoreは、長年の歴史と技術の積み重ねによって培われた、高い信頼性と性能を誇るMTBコンポーネントです。エントリーグレードでありながら、本格的なスポーツ走行にも対応できる性能と、コストパフォーマンスの高さは多くのライダーを魅了する理由です。これからMTBを始めようと考えている方、より良い走りを求めるベテランライダーまで、あらゆるライダーにとって頼もしい味方となるでしょう。シマノDeoreは、あなたのMTBライフをさらに豊かなものにしてくれるはずです。

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