シメ・ヴルサリコ

シメ・ヴルサリコ：クロアチアが生んだ名サイドバックの軌跡

シメ・ヴルサリコ（Šime Vrsaljko, 1992年1月10日 - ）は、クロアチア・ザダル出身の元プロサッカー選手。主に右サイドバックを担い、その献身的なプレーと高い戦術理解度で、所属クラブとクロアチア代表で重要な役割を果たしました。

クラブキャリア

ヴルサリコは、NKザダルのユースチームでキャリアをスタートさせ、2006年に名門ディナモ・ザグレブのユースへ移籍。2009年にトップチームに昇格後、すぐにロコモティヴァ・ザグレブへレンタル移籍し、実戦経験を積みました。

2013年、イタリアのジェノアCFCへ移籍。その後、サッスオーロを経て、2016年にスペインのアトレティコ・マドリードへ加入。アトレティコでは、フアンフランとのポジション争いに苦しみましたが、怪我による離脱期間には代役として活躍。2018年には契約を2022年まで延長しました。

2018年夏には、インテルナツィオナーレ・ミラノへ買取オプション付きのレンタル移籍。しかし、怪我の影響で出場機会は限られ、シーズン途中にアトレティコへ復帰。

2022年夏、アトレティコ・マドリードを契約満了で退団し、ギリシャのオリンピアコスFCへ加入。しかし、ここでも負傷に苦しみ、2023年1月に契約解除。同年3月、現役引退を発表し、今後は代理人としてサッカー界に携わる予定です。

クロアチア代表

ヴルサリコは、クロアチア代表としても各年代で活躍。2012年にはUEFA EURO 2012に出場。2018 FIFAワールドカップでは、全6試合にフル出場し、クロアチア代表の準優勝に大きく貢献しました。2022年8月、クロアチア代表からの引退を発表しました。

プレースタイル

ヴルサリコは、スピードとスタミナを兼ね備え、右サイドを駆け上がる攻撃的なサイドバックでした。正確なクロスと献身的な守備でチームに貢献。戦術理解度も高く、様々なシステムに対応できるユーティリティ性も持ち合わせていました。

タイトル

NKディナモ・ザグレブ
プルヴァHNL：2009-10, 2010-11, 2011-12, 2012-13
クロアチア・カップ：2010-11, 2011-12
クロアチア・スーパーカップ：2010

アトレティコ・マドリード
UEFAヨーロッパリーグ：2017-18
* プリメーラ・ディビシオン：2020-21

まとめ

シメ・ヴルサリコは、クロアチアサッカー界を代表するサイドバックの一人として、その名を刻みました。クラブと代表での献身的なプレーは、多くのファンに感動を与えました。引退後の代理人としての活躍にも期待が集まります。

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