シモンズ (歌手)

シモンズ: フォークデュオの軌跡

シモンズは、田中ユミと玉井タエの女性フォークデュオで、共に大阪府出身という共通点を持っています。彼女たちは「関西フォーク系」に位置づけられ、その音楽スタイルで多くのファンを魅了しました。デュオ名は、彼女たちが敬愛するサイモン＆ガーファンクルの「サイモン」をローマ字読みしたものです。

経歴

高校時代から音楽活動を始めたシモンズは、ベッツィ＆クリスのカバーを歌いながら、ライブを展開していました。1970年代初頭には、毎日放送ラジオの『ヤングタウン』のオーディションに合格し、京都から上京。RCAレコードからデビューを果たします。5歳年上の北山修と加藤和彦が手掛ける「あの素晴しい愛をもう一度」がデビュー曲となる予定でしたが、急遽「恋人もいないのに」に変更され、この曲が60万枚以上の大ヒットを記録しました。1971年には第13回日本レコード大賞で新人賞を獲得し、彼女たちの名は広まりました。

しかし、その後の1974年、玉井タエが結婚をしたことをきっかけに活動は休止されました。1980年代になって活動を再開しましたが、翌年には玉井の離婚もあり、本格的な解散に至ります。その間にも、シモンズは100曲を超えるCM曲を手掛け、中でも明治製菓の「チェルシーのCMソング」は特に有名です。

1996年、田中ユミは元ジャネッツの青木まり子と新たなデュオを結成し、1999年まで活動を続けました。その後も再結成を行い、公式ホームページの開設など、活動を続けてきました。2009年には、玉井タエを迎えたコンサートが開催され、解散以来のデュエットが再び披露されました。2014年には、田中ユミがテレビ東京の番組にゲスト出演するなど、メディアにも影響を与え続けています。

メンバーのプロフィール

田中 ユミ

生年月日: 1953年1月21日
本名: 田中由美子

彼女はその伸びやかな高音でパートを担当しており、中学時代には音楽コンクールで優勝するなど実力を持ち合わせていました。解散後には元マネージャーと結婚し、ソロシンガーやDJとして活動。その後、さまざまなメディアに出演し、音楽活動を継続しています。2009年には地元での最後のコンサートを行い、女優デビューも果たしました。

玉井 タエ

生年月日: 1952年11月26日
本名: 玉井妙子

彼女はハスキーボイスで低音パートを担当しており、現在は英語教師として活動しています。音楽活動は行っておらず、教師としての新たな道を歩んでいます。

ディスコグラフィ

シモンズの音楽は、多くのシングルやアルバムとして残されています。代表作には、2004年のベストアルバム『GOLDEN☆BEST シモンズ』や、2013年にリリースされた全曲収録の『GOLDEN☆BEST シモンズ オールソングス・コレクション』があります。
彼女たちの音楽は、今も多くの人々に親しまれており、日本のフォーク音楽シーンにおいて重要な存在となっています。

まとめ

シモンズは、70年代に登場した女性フォークデュオとして、音楽シーンに大きな影響を与えた存在です。デビューから数十年を経た今でも、彼女たちの音楽が多くの人を魅了しています。

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