シャットダウン

シャットダウンとは

シャットダウンとは、コンピュータの動作を停止させることを指す言葉です。単に電源を切るだけでなく、システムを安全に終了させる一連の処理を含みます。コンピュータに限らず、原子炉や経済活動など、広範な分野で用いられることがあります。

コマンドによるシャットダウン

UNIX系OSやWindowsでは、`shutdown` コマンドを使ってコンピュータを停止したり、再起動したりすることが一般的です。このコマンドは、Linux Standard Baseでも標準コマンドとして指定されています。

主な実行例

`shutdown -h now`: システムを即座に停止します。
`shutdown -r now`: システムを即座に再起動します。
`shutdown -r 60`: コマンド実行から60秒後にシステムを再起動します。

これらの実行例は、BSD系の子孫やそれに類似したコマンド体系を持つシステムで用いられます。System V系UNIXやWindowsでは、引数の指定方法が異なります。

System V系 UNIX: `shutdown -i 0 -g 0 -y`
Windows: `shutdown -s -t 0`

同じオペレーティングシステムでも、バージョンや設定によってコマンドの引数や意味が異なる場合があるため、注意が必要です。

シャットダウンの制約

システムをシャットダウンするには、通常、スーパーユーザー（root）権限が必要です。これにより、権限のないユーザーが誤ってシステムを停止させ、サーバーに障害を引き起こすのを防ぎます。

BSD系UNIXでは、`operator` グループに所属するユーザーは、スーパーユーザー権限なしで `shutdown` コマンドを実行できます。これは、システム管理者の利便性を考慮した仕組みです。

Windowsの場合

Windows XPでは、スタートメニューの終了オプションからシャットダウンを実行できます。終了オプションには、スタンバイ、休止状態、電源を切る、再起動の4つがあります。また、コマンドプロンプトから `shutdown` コマンドを実行することも可能です。

macOSの場合

macOSでは、システム終了としてAppleメニューからシャットダウンを実行できます。ターミナルから `shutdown` コマンドを実行することも可能ですが、他のUNIX系OSと同様にスーパーユーザー権限が必要です。

その他のシャットダウン関連操作

スリープ: 一時的にシステムを低電力状態にする機能です。
休止状態: メモリの内容をハードディスクに保存し、システムを完全に停止する機能です。
サインアウト（ログオフ）: 現在のユーザーセッションを終了し、ログイン画面に戻ります。
ロック: 現在のセッションを維持したまま、画面をロックします。

関連項目

シャットダウン・デー
電源
再起動
スリープ
休止状態
サインアウト（ログオフ）
ロック

もう一度検索