シャルディーン (競走馬)

シャルディーン：英国競馬界を駆け抜けた俊英の軌跡

2020年3月10日生まれのイギリス産競走馬、シャルディーン。その名は、英国競馬史に鮮やかな足跡を刻むこととなる。デビューから引退までの華麗なる競走生活、そして新たなキャリアへと続く物語を紐解いていこう。

2歳時：才能の開花

デビュー戦となった2022年6月30日のニューベリー競馬場でのレースは5着と結果を残せなかったものの、続くレースで初勝利を収めると、勢いに乗って8月17日に行われたG3エイコムステークスで重賞初制覇を飾る。2番手追走からスムーズに抜け出し、最後はインディストゥラクタブルに半馬身差をつけての勝利だった。続く9月11日のG2シャンペンステークスでは、早々と先頭に立ち、後続に3馬身半もの差をつける圧勝劇を演じる。そして、10月8日に行われたG1デューハーストステークスでは、レース中盤で後手を踏む場面もあったものの、すぐに巻き返し先頭に立つと、そのまま逃げ切り勝ち。見事G1初制覇を果たした。

3歳時：頂点と引退

3歳シーズンを迎えたシャルディーンは、4月22日のG3グリーナムステークスで始動。しかし、スタート直後に落馬というアクシデントに見舞われ、競走を中止せざるを得ない状況となった。その後、5月6日に行われた英2000ギニーステークスに臨むと、2番人気に支持され、好位集団から残り2ハロンで先頭に躍り出ると、ハイロイヤルとの激しいデッドヒートの末、1馬身3/4差をつけ、G1競走2勝目を飾った。

続く6月20日のセントジェームズパレスステークスでは、好スタートからハナを奪い軽快に逃げたものの、当年の愛2000ギニー馬パディントンに交わされ2着に敗れた。7月9日のジャンプラ賞では7着と結果を残せず、その後は休養に入った。そして10月21日、クイーンエリザベス2世ステークスに出走するも、10着と大敗を喫した。このレースを最後に、10月26日、オーナーのジュドモントファームより現役引退が発表された。

種牡馬への転身

輝かしい競走生活に幕を閉じたシャルディーンだが、その物語はここで終わらない。2024年シーズンから、イギリスのバンステッドマナースタッドで種牡馬として新たなキャリアをスタートさせることが決定した。さらに、ニュージーランドのケンブリッジスタッドでもシャトル種牡馬として供用される予定である。

シャルディーンの類まれな才能と、その競走馬としての活躍は、競馬ファンだけでなく、多くの人の記憶に刻まれた。種牡馬としての活躍にも期待が高まる中、その未来に大きな注目が集まっている。

競走成績

(詳細な競走成績については、Racing Post、JRA-VAN Ver.World、優駿達の蹄跡などの資料を参照ください。)

血統表

(血統表については、関係資料を参照ください)

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