シャルマン・ジョーシー

俳優のシャルマン・ジョーシーは、1979年4月28日にインドで生まれました。彼は舞台を主軸に活動する一方で、インド映画界、特にボリウッドでも広く知られています。

彼のキャリアは、演劇界で高名なグジャラート人の俳優・舞台芸術一家という恵まれた環境で始まりました。父アルヴィンド・ジョーシーはグジャラート演劇の重鎮として尊敬を集め、叔母のサリタ・ジョーシー、従姉妹のプルビ・ジョーシーやケートキー・ダーヴェーも女優としてグジャラート演劇やマラーティー演劇で活躍しています。姉のマナシ・ジョーシー・ロイもまた女優であり、俳優のローヒト・ロイと結婚しています。

シャルマンは、当初から舞台演劇の世界で、俳優としてだけでなく監督としても経験を積みました。彼の舞台俳優としての代表作として挙げられるのが、人気の大衆演劇『All the Best』のグジャラート語版です。この作品では、聴覚に障害を持つキャラクターを見事に演じきり、3年間にわたり550回を超えるロングラン公演を記録しました。また、喜劇『Ame Layi Gaya, Tame Rahi Gaya』では一人で四役を演じるという離れ業を披露し、その演技力の幅広さを示しました。2016年には、ヒンディー語のロマンティック・コメディ『Main Aur Tum』で舞台監督として新たな一歩を踏み出し、テージャシュリー・プラダーンと共に主演も務めました。

彼の映画界への進出は、1999年の芸術映画『Godmother』でのデビューに始まります。その後、『Style』、『Xcuse Me』、『Shaadi No. 1』といった商業作品にも次々と出演し、キャリアを重ねました。2006年の『Rang De Basanti』への出演は、彼にとって重要な節目となりました。続く2007年には、『Life in a... Metro』、『Raqeeb』、『Dhol』など複数の作品に出演し、存在感を高めました。2008年には、著名な作家チェタン・バーガットの小説を原作とした『Hello』で初めて主演を務め、俳優としての地位を確固たるものにしました。そして、2009年には、同じくチェタン・バーガットの別の小説『Five Point Someone』を映画化したラージクマール・ヒラニ監督作『きっと、うまくいく（3 Idiots）』に主要キャストの一人として参加。この作品はインド国内だけでなく、世界中で大ヒットを記録し、日本でも広く知られることとなり、シャルマンのキャリアにおける最大の代表作となりました。

映画や舞台での活躍に加え、シャルマンはテレビの世界にも挑戦しています。2009年には、リアルTVのゲーム番組『PokerFace: Dil Sachcha Chehra Jhootha』で司会者としても登場し、その多才ぶりを発揮しました。私生活では、2000年6月15日に著名な俳優プレーム・チョープラーの娘であるプレラナ・チョープラーと結婚しました。二人の間には、2005年に娘が誕生し、2009年には双子の息子を授かり、幸せな家庭を築いています。

以下に、彼の主なフィルモグラフィーを挙げます。

Godmother（1999年）
Lajja（2001年）
Style（2001年）
Urf Professor（2001年）
Kahan Ho Tum（2003年）
Xcuse Me（2003年）
Shaadi No. 1（2005年）
Rang De Basanti（2006年）
Golmaal: Fun Unlimited（2006年）
Life in a... Metro（2007年）
Raqeeb（2007年）
Dhol（2007年）
Hello（2008年）
Sorry Bhai!（2008年）
きっと、うまくいく（2009年）
Toh Baat Pakki!（2010年）
Allah Ke Banday（2010年）
フェラーリの運ぶ夢（2012年）
3 Bachelors（2012年）
War Chhod Na Yaar（2013年）
Gang of Ghosts（2014年）
Super Nani（2014年）
Hate Story 3（2015年）
1920: London（2016年）
Wajah Tum Ho（2016年）
3 Storeys（2018年）
Kaashi in Search of Ganga（2018年）
The Least of These: The Graham Staines Story（2019年）
* ミッション・マンガル 崖っぷちチームの火星打上げ計画（2019年）

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