シャルロット〜Charlotte〜

シャルロット〜Charlotte〜

『シャルロット〜Charlotte〜』は、2004年から2007年にかけて雑誌『G-type』で連載された成人向けCDドラマシリーズです。第二次世界大戦終結直後のイギリス、そしてその後の世界を舞台に、様々なスピンオフ作品が展開されました。

舞台とあらすじ

本編の舞台は1947年のロンドン。戦勝国となったイギリスですが、植民地の独立運動に揺れていました。アイルランドから出稼ぎに来た少女、シャルロット＝マーサー＝ベケットは、名門貴族ハワード家でメイドとして働き始めます。彼女は自身の苦難を通して、アイルランド人の境遇に疑問を抱き、祖国独立のためにIRAの兵士となる道を選びます。

登場人物

シャルロット＝マーサー＝ベケット（CV：鳩野比奈）：本作の主人公。アイルランド出身のメイド。IRAの女性兵士として活躍します。
フランチェスカ＝パトリック＝ハワード（CV：一色ヒカル、第1話のみ青山ゆかり）：イギリス貴族ハワード家の一人娘。当初は傲慢な性格でしたが、戦争と父の死により転落人生を歩みます。シリーズを通して高い人気を誇るヒロインです。
サラ＝スミス（CV：野神奈々）：ハワード家のメイド。上昇志向が強くクールな性格。フランチェスカの家庭教師と共謀して一儲けを企みます。
キャサリン＝ベイカー（CV：中瀬ひな）：ハワード家のメイド。リバプール出身です。
パトリシア＝ダグラス（CV：御苑生メイ）：スコットランド貴族ダグラス家の一人娘。フランチェスカの従姉妹です。
エミリー＝メイスン（CV：YUKI）：ハワード家のメイド頭。シャルロットの姉のような存在です。
メアリ＝ハワード（CV：アヤ）：ハワード家の女主人でフランチェスカの母親。威厳と気品を兼ね備えた女性です。
アン＝マリー（CV：七海ゆず）：ダグラス伯爵の妻でメアリの義妹。パトリシアの母親です。
エドワード：フランチェスカの家庭教師。サラと共にハワード家で金儲けを企みます。
ジャック＝ジョイス：ロンドンに留学中のアイルランド人青年。シャルロットの理解者です。
ジョー＝ディロン：IRAの青年活動家。シャルロットに影響を与えます。

各話リスト

第1話「わたし、シャルロット！」
第2話「フランチェスカの鈴」
第3話「欲望という名の少女」
第4話「歌の誓い」
第5話「魂の自由」
第6話「斜陽館」
第7話「シャルロットダイアリー」
第8話「ハワード婦人の肖像」
第9話「ひとの中にあるもの」
第10話「善と悪の彼岸」
第11話「我が祖国」
特別編「恋人たち」
第12話「愛と嗜の戯れ」
第13話「ソドムの日」
第14話「悪徳の栄え」
第15話「シロツメクサ」

主題歌

オープニングテーマ：「風のオルゴール〜シャルロット〜」
歌：鳩野比奈
エンディングテーマ：「光の中のシャルロット」
歌：鳩野比奈

シャルロットとその時代

各話のページでは、当時のイギリスやアイルランドの文化・歴史を紹介するコラムが掲載されていました。

スピンオフ作品

世界はわたしにひざまずく！：戦後日本の東京を舞台に、『シャルロット』の登場人物が登場するスピンオフ。
めりけんじゃっぷ：西部劇風のアメリカ大陸を舞台にしたスピンオフ。谷譲次の作品から題名が取られています。
パゾリーニに花束を：『シャルロット』に登場したパトリシアを主人公にしたスピンオフ。
* フランチェスカ〜Francesca〜：シリーズの実質的な最終回。フランチェスカのその後が描かれています。

このシリーズは、その重厚な世界観と魅力的なキャラクターで、多くのファンを魅了しました。

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