シャンデリア (架空の兵器)

シャンデリア

シャンデリア（英: Chandelier）は、バンダイナムコエンターテインメントが手掛けたXbox 360向けフライトシューティングゲーム『エースコンバット6 解放への戦火』に登場する架空の超大型砲台です。この巨大なレールガンは、物語の舞台であるストレンジリアル世界のエストバキア連邦に位置し、小惑星ユリシーズの破片を破壊する目的で開発されていました。

開発背景

1994年12月、国際天文学連合は小惑星ユリシーズの地球への衝突を予測しました。その後、1996年に中央ユージア連合はこの情報を確認し、世界に公表します。当初、衝突の影響はユージア大陸に集中すると考えられていましたが、1998年に新たな調査によって、ユリシーズの一部がアネア大陸東部にも落ちることがわかりました。このため、エストバキア連邦では迅速に対策を講じる必要に迫られ、シャンデリアの開発が始まりました。

当初は、ユリシーズの破片を破壊するためのミサイルを発射する巨大レールガンとして設計されましたが、開発は様々な問題に直面し、完成には至りませんでした。そして、ユリースの衝突により引き起こされた未曾有の社会的混乱の中で、エストバキア内戦が勃発します。

内戦が進行する中、東部軍閥はシャンデリアの軍事転用を試み、開発を再開しますが、完全な形での完成は内戦終結後の2014年となります。

構造と特徴

シャンデリアの基部は、特殊な構造を持つ氷塊でできており、MHD推進機構によってその旋回能力が実現されています。この氷塊は高融点の珪素高分子を含み、衝撃に強いという特性があります。しかし、冷却装置の問題により、頻繁なメンテナンスが必要でした。施設内にはスタウロス弾頭運搬用のコンベアや各種冷却装置が設置されており、防空網も倍増する形で整備されています。

スタウロス

スタウロスはシャンデリアから発射されるミサイルコンテナ弾で、内部には数多くの巡航ミサイルが格納され、目標地点に到達後に分散して攻撃を行います。戦場では、9発や15発のバリエーションが確認されています。

戦歴

シャンデリアは、エメリア・エストバキア戦争で初めて実戦投入されます。その際、中央軍管区司令官のグスタフ・ドヴロニク上級大将の指揮のもと、エメリア軍に対抗しようとしました。しかし、スタウロスが発射されたものの、多くが迎撃される結果となり、また困難な排熱問題からも次第に劣勢に立たされます。

戦闘の中で、シャンデリアの冷却装置が破壊され、最終的にはその機能を失うことに。特にエメリア軍の攻撃によって全冷却装置が損なわれると、シャンデリアは自ら排熱を行うしかなく、そこに突入したエメリア軍の一部により内部も攻撃され、最終的には爆発とともに崩壊します。この過程で、指揮官であったドヴロニク上級大将も戦死。

結論

シャンデリアの終焉は、エストバキアの歴史に深い影響を与えました。その後も戦争は続きましたが、言うまでもなくシャンデリアの崩壊が引き金となり、戦局は大きく変化しました。結果的にエスタバクア軍の体制は揺らぎ、最終的には戦争の終結へと繋がることになります。

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