シャープと共に

シャープと共に

「シャープと共に」は、1964年2月1日から2005年3月26日まで、ラジオ沖縄で放送されていたラジオ番組です。毎日22時台前半に20分間放送され、沖縄シャープ電機の一社提供によって成り立っていました。番組は日曜日を除く月曜日から土曜日まで放送され、当初は平日と週末でパーソナリティと内容が同じでしたが、徐々に異なる内容が展開されるようになりました。

放送内容

番組の中心的な特徴は、リクエスト番組としての形式です。初期の頃は毎日パーソナリティが男子と女子の2名で、リスナーからのリクエストに応える形で進行されていました。その後、土曜日には「ヤングヤングプラザ」とのサブタイトルがつき、別のパーソナリティ1名が沖縄本島の各地をリポートするスタイルに変更されました。

番組のオープニングでは、当初は「ポップス&歌謡曲 シャープと共に」というタイトルコールがされていましたが、後には「○○と○○の“シャープと共に”」（ここでの○○はパーソナリティ名に置き換えられました）という形式に変わりました。土曜日のオープニングは「シャープと共に・○○のヤングヤングプラザ」となりました。また、新聞のラジオ欄には「○○（と○○）とともに」という見出しが用いられていました。しかし、放送方式の変更により、スポンサー名を載せることが避けられ、企業名の省略が導入されました。

音楽とテーマソング

番組のテーマソングも魅力の一つでした。最初は男女のコーラスグループによる楽曲が使用されていましたが、1990年代からは女性ボーカルによるバージョンに変更され、リスナーに親しまれる楽曲となりました。

番組の影響

「シャープと共に」の放送終了後、沖縄地域において電機メーカー一社提供のラジオ番組は減少していきました。2023年10月からは、パナソニック提供のJFN系列『Panasonic presents おと、をかし』のみが残る形となりました。番組終了に伴い、沖縄のメディア界における一つの時代が終わりを迎えたとも言えます。かつては、パナソニック提供の『Panasonic Melodious Library』や『歌のない歌謡曲』も存在していましたが、それらも時代と共に姿を消していきました。

パーソナリティの変遷

番組に関わったパーソナリティは多岐にわたり、以下のような面々が活躍しました。金城宏安、前田すえこ、屋良悦子、そして市来朋子や高良茂など、多くのラジオ沖縄アナウンサーが参加しました。このような多様なパーソナリティの存在も番組の魅力の一つだったと言えるでしょう。特に☆印の人物は、当時のアナウンサーとして放送を支えた方々です。

番組と他局の関係

「シャープと共に」は、NRN系やJRN系列など、他のスーパー局との関係も持ち合わせていました。競合となる番組もありましたが、ROK（ラジオ沖縄）は自社番組の重視を掲げ、放送のスタイルを確立していったのです。そのため、当番組が長年にわたり沖縄のリスナーに愛されたことは、非常に大きな意味を持っていました。

番組の提供スポンサーであった沖縄シャープ電機は、番組終了後も「ティーサージ・パラダイス」といった他の番組で提供スポンサーとして関わり続けました。これにより、沖縄のラジオ界におけるシャープの存在感は消えることなく、リスナーとの絆を持ち続けてきたのです。

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