シャーリー・ストリックランド・デ・ラ・ハンティ

シャーリー・バーバラ・デ・ラ・ハンティ

シャーリー・バーバラ・デ・ラ・ハンティ（旧姓シャーリー・ストリックランド）は、1925年7月18日生まれのオーストラリア出身の陸上競技選手です。彼女は、オリンピックにおいてオーストラリア選手として最多の7つのメダルを獲得した、歴史的なアスリートとして知られています。彼女の業績は、オーストラリアのスポーツ界だけでなく、世界の陸上競技史にも名を刻んでいます。

経歴

デ・ラ・ハンティは、西オーストラリア州のパースで育ち、西オーストラリア大学を卒業した後、陸上競技に真剣に取り組むことを決意しました。彼女の競技への情熱は、1948年に80mハードルで国内選手権を制覇することで結実し、同年のロンドンオリンピックで代表選手として選ばれることになります。

ロンドンオリンピックでは、彼女は80mハードルと100mで銅メダルを獲得。さらに、4×100mリレーでは銀メダルを得るなど、初めてのオリンピックで注目を浴びました。

次にデ・ラ・ハンティは1950年に開催された大英帝国競技大会で3つの金メダルを獲得し、その勢いをもって1952年のヘルシンキオリンピックに出場します。そこで彼女は80mハードルで金メダルを獲得し、10秒9という世界新記録を打ち立て、世界を驚かせました。しかし、4×100mリレーではバトンパスミスが響き、5位に終わり2つ目の金メダルを逃してしまいます。それでも100mで銅メダルを獲得するなど、その活躍は光を放ちました。

1955年には100mで11秒3の世界新記録を更新し、その翌年に開催されたメルボルンオリンピックでは、80mハードルと4×100mリレーでの2つの金メダルを手に入れました。これらの成績は彼女の競技人生の集大成ともいえるもので、オーストラリア陸上界の一時代を築いた瞬間でした。

競技を引退した後も、デ・ラ・ハンティは陸上競技の発展に貢献し続け、オーストラリア民主党の候補者として、また環境団体のスポークスマンとして政治活動にも精力的に参加しました。

シドニーオリンピックとその後

2000年のシドニーオリンピックでは、彼女は最終聖火ランナーの一人としてスタジアムに現れ、長い競技人生を経た彼女が再び世界の注目を集めることになりました。この瞬間は、彼女のキャリアの集大成とも言えるもので、観客にとっても特別な記憶となりました。

主な実績

• - オリンピック：金メダル 3、銀メダル 1、銅メダル 3（計7つ）
• - 大英帝国競技大会：金メダル 3
• - 世界新記録：80mハードルと100m

シャーリー・バーバラ・デ・ラ・ハンティは、ただのアスリートではなく、オーストラリアのスポーツ界における模範であり、その精神と成果は今もなお多くの人々に影響を与えています。彼女の物語は、競技への情熱と献身がどのように偉業を成し遂げるかを物語っています。

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