シャーロック (テレビドラマ)

ドラマ『シャーロック アントールドストーリーズ』

『シャーロック アントールドストーリーズ』は、フジテレビ系列の「月9」枠で2019年10月7日から12月16日まで放送されたドラマシリーズです。この作品は、アーサー・コナン・ドイルの『シャーロック・ホームズシリーズ』を基にしており、設定を現代の東京に置き換えた一話完結形式の物語として展開されます。主演はこの枠での初主演となるディーン・フジオカが務め、その相棒には岩田剛典がキャスティングされています。

ドラマは現代日本に合わせた独自のストーリーラインを展開しており、イギリスのBBCやアメリカのCBSによる現代のロンドンやニューヨークを舞台にした作品とは異なります。副題の「アントールドストーリーズ」は、シャーロッキアンの間で語られる「語られざる事件」に由来しており、本シリーズでは「語られなかった事件」をテーマに新たな物語を創作したと理解できます。

ストーリー概要

主人公・誉獅子雄（ほまれ ししお）は、フリーの犯罪捜査コンサルタントです。彼は幼少期から犯罪心理学に興味を持ち、大学時代には数多くの未解決事件を解決してきました。しかし、彼の内面には常に危うさが潜んでおり、一歩間違えれば自らも犯罪者になるリスクをはらんでいます。事件は彼に舞い込む依頼の中から、特に興味深いものだけを選び、実行に移す形で描かれます。

彼は水漏れの影響で若宮潤一（わかみや じゅんいち）のマンションに住み込むことになり、彼との共同生活を始めます。若宮は精神科医として、初めは獅子雄にあまり良い印象を持っていなかったものの、彼の人間性や推理能力に触れることで少しずつ信頼を築いていきます。獅子雄と若宮は、さまざまな事件を解決しながらバディとしての関係を深めていくのです。

主な登場人物

• - 誉獅子雄（ほまれ ししお）: 主人公で犯罪捜査コンサルタント。ディーン・フジオカが演じ、知力と直感に優れたキャラクター。
• - 若宮潤一（わかみや じゅんいち）: 獅子雄の相棒で精神科医を演じる岩田剛典。内面的な葛藤を抱えた繊細な性格。
• - 江藤礼二（えとう れいじ）: 警視庁刑事部の捜査一課係長。優秀だと思っているが、意外とざっくりとした性格。
• - 小暮クミコ（こぐれ くみこ）: 冷静な刑事で、獅子雄に対して大変な信頼感を持っている。

各話は独立したストーリーを展開し、その中でキャラクターたちの成長や関係性の変化が描かれています。特に、獅子雄と若宮のバディとしての関係は作品全体を通して重要なテーマのひとつとなっており、視聴者に深い印象を残します。

映画化と特別編

最終回の翌週には特別編が放送され、2022年には映画版『バスカヴィル家の犬 シャーロック劇場版』が公開されました。これにより、さらに多くのファンが作品に触れる機会が増え、ストーリーやキャラクターに対する関心が高まりました。

このドラマは、原作への敬意を持ちながらも現代的な解釈を加えた新しい作品として、多くの視聴者に楽しんでもらえる内容となっています。また、サウンドトラックやBlu-ray、DVDとしてもリリースされ、様々な方面から人気を博しています。

『シャーロック アントールドストーリーズ』は、犯罪捜査の興奮や人間ドラマを描いた作品として、多くの人々に愛され続けることでしょう。

もう一度検索