シュガーソングとビターステップ

「シュガーソングとビターステップ」は、UNISON SQUARE GARDENによって2015年 5月20日にリリースされた楽曲で、同グループの10枚目のシングルです。このシングルは、前作「harmonized finale」から約1年3ヶ月後に発売され、アルバム『Catcher In The Spy』のリリースに続く初のシングルとして注目されました。リリース日は多くのファンにとって待望のものであり、特に初回限定盤には、同年3月に開催されたライブイベント「fun time ACCIDENT 2」でのパフォーマンスを収録したCDが付属していました。

楽曲の特徴

この楽曲は、UHFアニメ『血界戦線』のエンディングテーマとして書き下ろされたものであり、特にファンからの支持を受けました。リリース後、UNISON SQUARE GARDENはテレビ朝日の音楽番組『ミュージックステーション』に2度、3度目の出演を果たしました。この時のパフォーマンスは多くの視聴者に印象を残し、2021年にはメンバーの斎藤がハラミちゃんとコラボしてセッションを行い、話題になりました。

楽曲の歌詞について、作詞を手掛けた田淵は、冒頭の歌詞とメロディーを考える際、原作の内容が彼に強い印象を与えたと述べています。具体的には、主人公が「ガチャガチャしている街の中で平和だ」と語る場面に違和感を覚え、自身の経験と感情を反映させた結果、歌詞に「超天変地異みたいな狂騒にも慣れてこんな日常を平和と見間違う」という表現が生まれました。ボイスSEについても、音楽制作における細やかな工夫を感じさせる一端が伺えます。

チャートでの成功

「シュガーソングとビターステップ」は、オリコン週間シングルチャートにおいて初登場5位を記録し、グループの自己最高記録を樹立しました。発売後の各CDショップでは、供給が追いつかず売り切れが頻発するなど、シングルとしては最高の販売成績を達成しました。また、シングルダウンロードランキングにおいても1位を記録し、2016年9月までのダウンロード数は50万を超え、一般社団法人日本レコード協会からはダブル・プラチナ認定を受けました。

2015年5月25日付のビルボードジャパンでもチャート入りし、その後、アニメ関連のヒットチャートなどで1位を獲得するなど、非常に強い存在感を示しました。さらに、2016年4月20日まで46週連続でランクインを果たすなど、長期にわたるヒットとなりました。moraの2015年上半期ダウンロードランキングでも6位を獲得し、年間では総合2位、アニソンシングル部門で1位を記録しました。

評価と印象

リリースからの反響も大きく、Amazonランキング大賞2015のデジタルミュージック部門では総合部門1位を獲得しました。また、複数の音楽ランキングでも高評価を得ており、聴くとモチベーションが上がるアニソンとしての地位を確立しました。特に、平成アニソン大賞においては、2010年から2019年のアーティストソング賞を受賞しており、この楽曲の影響力を物語っています。

カバー作品

「シュガーソングとビターステップ」は、他のアーティストによってもカバーされています。例えば、2017年には鹿乃がアルバム『アルストロメリア』で、2018年には佐香智久がアルバム『キミの耳にラブソングを』でそれぞれカバーしています。また、ゲーム『バンドリ! ガールズバンドパーティ!』では、弦巻こころがカバーしたことでも話題となりました。多様なアーティストによって再解釈され、楽曲の普遍性と魅力が再確認される結果となりました。

UNISON SQUARE GARDENの「シュガーソングとビターステップ」は、音楽的にも文化的にも大きな影響を与えた楽曲であり、多くの人々に愛され続けています。

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