シュガー・マウンテン・ライヴ・アット・カンタベリー・ハウス・1968

『シュガー・マウンテン・ライヴ・アット・カンタベリー・ハウス・1968』

『シュガー・マウンテン・ライヴ・アット・カンタベリー・ハウス・1968』は、カナダ系アメリカ人ミュージシャンであるニール・ヤングによるライヴアルバムです。このアルバムは1968年11月8日から10日の間、ミシガン州アナーバーにあるカンタベリー・ハウスで行われた3回のソロアコースティックライブのうち、9日と10日の公演から編集されています。

アルバムの内容と魅力

アルバムに収録されている楽曲の中には、ヤングの代表曲である「Sugar Mountain」を含む多くのオリジナル曲が含まれています。特に「Sugar Mountain」は、シングルのB面としてもリリースされ、1977年にはコンピレーションアルバム『Decade』にも収められています。このように、彼の音楽活動の初期段階を感じることができる貴重な記録です。

リリースとフォーマット

本アルバムは、アーカイヴス・パフォーマンス・シリーズの第00巻として位置づけられています。時系列的には第3弾として親しみ深い存在ではあるものの、実際のリリースはシリーズの中で異なった順序になっています。また、2009年にはCDとDVDのセットとして特別にリリースされました。DVDには高解像度オーディオバージョンが収録されており、標準的なDVDプレーヤーで再生可能です。さらに、DVDにはヤングのアーカイブスVol.1ボックスセットの予告編も含まれており、ファンにとって価値のある一品となっています。

なお、日本製の200グラムアナログレコードも同年にリリースされており、これによってアナログファンにもアピールしています。

アルバムジャケット

アルバムのジャケットには、将来的にポール・マッカートニーの妻となるリンダ・イーストマンが1967年に撮影したニール・ヤングの写真が使用されています。このことは、音楽だけでなく、ビジュアルアートの側面でも特別なつながりを持つことを示しています。

収録曲の詳細

α
1. CD
- Emcee intro – 0:45
- "On the Way Home" – 2:52
- Songwriting Rap – 3:13
- "Mr. Soul" – 3:14
- Recording Rap – 0:30
- "Expecting to Fly" – 2:49
- "The Last Trip to Tulsa" – 8:36
- Bookstore Rap – 4:27
- "The Loner" – 4:41
- "Birds" – 2:17
- "Sugar Mountain" Intro – 0:29
- "Sugar Mountain" – 5:47
- など

2. DVD-オーディオ
- CDと同様のトラックが収録されており、特に音質を重視した制作になっています。

このアルバムは、ニール・ヤングの独自の音楽スタイルやリリックの深さを改めて感じさせる作品であり、彼の音楽の進化を追う上でも重要な役割を果たしています。

参加メンバーと制作スタッフ

本アルバムは、ニール・ヤング自身がギターとヴォーカルを担当し、プロデュースも行っています。また、制作スタッフにはアーカイビングを手掛けたジョエル・バーンスタインや、アナログからデジタルへのトランスファーを担当したジョン・ノウランドらが名を連ねています。さらに、リンダ・マッカートニーによるジャケット写真の撮影も、本アルバムの特筆すべき点の一つです。

このように、『シュガー・マウンテン・ライヴ・アット・カンタベリー・ハウス・1968』は、ニール・ヤングの音楽生涯の中で重要な一幕を収めた作品であり、その音楽やビジュアル面でも語り継がれるべきアルバムと言えるでしょう。

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