シュタイヤー・マンリヒャー

シュタイヤー・マンリヒャー：オーストリアを代表する銃器メーカー

シュタイヤー・マンリヒャー(Steyr Mannlicher GmbH & KG)は、オーストリアの歴史ある銃器メーカーです。グロック社と並び、オーストリアを代表する銃器メーカーとして、世界的に知られています。

歴史

その起源は1864年にヨーゼフ・ヴェアンドルが設立した銃器工場に遡ります。その後、1926年にシュタイヤ・ヴェルケ(Steyr-Werke AG)、1934年にシュタイア・ダイムラー・プフ社(Steyr-Daimler-Puch AG)へと発展し、その武器開発・生産部門として重要な役割を果たしました。

創業者ヨーゼフ・ヴェアンドルの死後、会社はフェルディナント・リッター・フォン・マンリッヒャー率いるシステム＝マンリヒャー社と合併し、現在のシュタイヤー・マンリヒャー社が誕生しました。

1977年には、同社の主力製品となるブルパップ方式のアサルトライフル「AUG」が完成し、オーストリア軍に「STG77」として制式採用されました。AUGはその優れた性能から、オーストリアだけでなく、オーストラリアやニュージーランドなど、多くの国で使用されることになりました。

また、競技銃の分野でも優れた製品を数多く生産しており、特にエアピストルは国内外で高い評価を得ています。

現在、シュタイヤー社は拳銃から軍用ライフルまでを製造する総合銃器メーカーとして、世界規模で事業を展開しています。2001年には、競技銃部門をシュタイヤー・シュポルトヴァッフェン社(Steyr Sportwaffen Gmbh)として分社化しました。

社名の発音

「Steyr Mannlicher」という社名は、ドイツ語では「シュタイヤー・マンリヒャー」、英語では「ステイアー・マンリカー」に近い発音となります。ただし、日本国内では、猟銃や競技銃の分野で「ステイヤー／スタイヤー」「マンリカ」という表記が一般的です。

遊戯銃業界では「ステアー」という発音が広まっています。TMP、SPPの遊戯銃を発売しているKSCは「スタイヤー」の表記を採用しており、その取扱説明書の中で、日本で初めてSteyrを紹介した人物が「ステアー」とローマ字読みしたことが広まった原因ではないかという説を紹介しています。

一方、同社から分離した自動車製造部門は、日本では「シュタイア」という表記と発音が一般的です。

代表的な製品

シュタイヤー・マンリヒャーは、多岐にわたる銃器を製造しています。以下に代表的な製品をいくつか紹介します。

ハンドガン

ショーンベルガー・ピストル
M1894
M1901
M1907
M1912
SP
GB
M9
M357
M40
SPP

サブマシンガン

ソロータンM1934
MPi69
MPi81
TMP

ライフル

M1886
M1888
M1895
マンリカ
AUG
Scout
STM556
SteyAR

スナイパーライフル

SSG
SBS

対物ライフル

インファクトリー・ウェポン・システム2000
.50HSロング・レンジ・スナイパーライフル

マシンガン

MG74

競技銃（エアピストル）

CO2 Match
LP1CP
LP10
LP2
LP2 Compact

競技銃（エアライフル）

LG10
LG20
LG100
LG110

関連項目

シュタイア・ダイムラー・プフ

外部リンク

シュタイヤー・マンリヒャー社公式ウェブサイト
シュタイヤースポーツ社公式ウェブサイト
* ステアーアームズ社公式ウェブサイト

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