ショーグン・ウォリアーズ

『ショーグン・ウォリアーズ』の概要

『ショーグン・ウォリアーズ』は、マテル社が手掛けた玩具シリーズおよびそれに基づくマーベルコミックスの漫画作品です。このシリーズは、ポピーが展開した商品を輸入したもので、主に超合金、ジャンボマシンダー、ポピニカといった玩具がラインナップされています。また、オリジナル商品として腕時計玩具や塗り絵なども販売されていました。

発売の背景

このシリーズの展開は1977年から始まりました。しかし、同年、マテル社の『宇宙空母ギャラクティカ』玩具のミサイル発射ギミックにより、子供が事故に遭う悲劇が発生しました。この事件を受けて、マテル社はショーグン・ウォリアーズの商品を回収し、安全対策を施した商品に置き換えました。この件はブランドのイメージに影響を与え、以降の販売にも陰りが見えることとなります。最終的に、1980年にはポピーとの契約が終了し、ショーグン・ウォリアーズは販売を終了しました。タイトルの「ショーグン」は、作家ジェームズ・クラベルの小説『Shōgun』に由来しています。

玩具の特徴

マテル社は、3つの異なるサイズの超合金玩具を発売しました。ラインナップは多岐にわたり、当時の子供たちに非常に人気がありました。これらの玩具は、機械的なデザインとともに色鮮やかな仕様が特徴で、コレクターの間でも高い評価を受けています。

漫画版の概要

『ショーグン・ウォリアーズ』は、東映との提携によりマーベルコミックスから漫画化されました。この時期、東映は『バトルフィーバーJ』や『スパイダーマン』などの人気作品を制作していました。漫画には、『惑星ロボ ダンガードA』や『勇者ライディーン』、さらには『超電磁ロボ コン・バトラーV』のロボットたちも登場しますが、それらの設定やキャラクターは原作とは異なるものとして描かれています。

ストーリーは、光を追う者と闇を追う者の戦いをテーマにしており、火山の活動によって復活した闇の力に対抗するため、光を追う者に選ばれた地球人3名がショーグン・ウォリアーズのパイロットとして戦うという構成です。ストーリーの脚本はダグ・モエンチが担当していますが、彼は原作アニメを視聴したことがないと公言しています。

また、「Shogun Warriors #19」や「Shogun Warriors #20」（事実上の最終巻）では、ファンタスティック・フォーとの共演も見られます。残念ながら、売り上げの不振や版権料の関係から、シリーズは全20巻で終了しました。

その後、ショーグン・ウォリアーズは『ファンタスティック・フォー』に登場しましたが、サムライ・デストロイヤーによって3体のロボットが破壊され、かつてのコンバトラーのパイロットであったゲンジ・オタシューも『アベンジャーズ』に登場することになりましたが、わずかながらの登場にとどまっています。

結論

『ショーグン・ウォリアーズ』は、玩具と漫画の世界で特異な位置を占めており、一時期のブームを経て、特に安全性問題によってその販売が終了してしまいました。それでもなお、このシリーズは多くのファンに愛され、文化的な影響を与えた商品として記憶されています。

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