シリーズ10min.楽々パソコン

『シリーズ10min.楽々パソコン』は、1996年4月8日から10月9日までNHK教育テレビジョンで放送されていた、中学生・高校生を対象とした学校放送（教科：情報）の番組です。この番組は、パソコンの基本的な知識や使い方を、わかりやすく解説することを目的としていました。

番組の主な構成は、スタジオでナビゲーターの松島大作が、毎回異なるキャラクターに扮して登場し、パソコンに関する様々な疑問を投げかけます。松島は、「Mr.ネットワーカー」「Mr.ミュージシャン」「Mr.エンジニア」「Mr.編集長」など、テーマに合わせて多彩なキャラクターを演じました。そして、レポーターの諸隈里美が、松島の疑問を解決するために調査を行い、その結果を番組内で報告するという形式で進行しました。松島は諸隈のことを「里美ちゃん」と呼んでいました。

番組の放送時間は、10分という短い時間ながらも、パソコンの基本的な操作方法や、インターネットの仕組み、ソフトウェアの使い方など、幅広いテーマを扱っていました。中高生が初めてパソコンに触れる際の入門編として、非常に役立つ内容でした。また、番組全体を通して、堅苦しい内容ではなく、楽しみながら学べるように工夫されており、中高生だけでなく、パソコン初心者にも親しみやすい番組でした。

番組は、単に知識を伝えるだけでなく、パソコンを道具として活用し、創造的な活動を促すことも目指していました。番組の放送を通じて、多くの学生がパソコンに対する興味を抱き、情報技術に対する理解を深めるきっかけとなりました。

この番組は、当時の学校教育における情報教育の重要性を反映しており、パソコンが普及し始めた時代において、学生たちが情報技術に触れるための貴重な機会を提供しました。また、番組に登場したキャラクターや構成は、若い世代にとって親しみやすく、学習意欲を高めるための工夫が凝らされていました。

現在では、インターネットで過去の放送を振り返ることもでき、当時の番組内容を知ることができます。また、NHKの放送史のウェブサイトにも、番組の情報が掲載されています。

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