シルバー・サムライ

シルバー・サムライ

シルバー・サムライ（本名：原田剣一郎）は、マーベル・コミックに登場する日本人キャラクターです。初登場は『デアデビル』#111（1974年7月）。

キャラクター概要

シルバー・サムライは、矢志田信玄の非嫡出子であり、ミュータントとして生まれました。彼の能力は、あらゆる物体にミュータントエネルギーをチャージできるというものです。特に刀にその能力を用いることが多く、タキオン・フィールドのように描写されるエネルギーを纏わせ、アダマンチウム以外のほぼ全ての物質を切断可能です。銀色の金属でできた伝統的な侍の鎧兜を身に着けており、その姿がシルバー・サムライというコードネームの由来となっています。

来歴

悪役からヒーローへ

当初、シルバー・サムライは国際的なテロリストであるヴァイパーのボディーガードとして活動し、その後傭兵となりました。しかし、異母妹である矢志田真理子の死後、ヤシダ家の総帥となり、一家の名誉を回復するために奔走します。宿敵であったウルヴァリンとの戦いを通じて互いを認め合い、ウルヴァリンは養女であるアミコの養育をシルバー・サムライに託すほど信頼を寄せるようになりました。シルバー・サムライもまた、ウルヴァリンがドゥームブリンガーを倒すのを手伝ったり、アミコとユキオを誘拐犯から救出するなど、協力関係を築いています。

ビッグ・ヒーロー・シックス

シルバー・サムライは、日本初のスーパーヒーローチーム「ビッグ・ヒーロー・シックス」のリーダーとして活躍した時期もありました。

再び悪の道へ

しかし、ミュータントのブラインドスポットに洗脳されたことで、ヒーローとしての記憶を失い、犯罪活動を再開してしまいます。アメリカの刑務所ラフトに収監された後、ヴァイパーとザ・ハンドによって救出され、再び犯罪に手を染めます。しかし、ザ・ハンドとの協力関係も長くは続かず、ニューアベンジャーズがザ・ハンドを打ち破るのを手助けするなど、再び善の道へと戻ろうとします。現在は日本の首相の警備チーフとして活動し、日本のために貢献しようとしています。

能力

ミュータント能力: エネルギーを物体に注入する能力。特に刀に用いることで、ほぼ全ての物質を切断可能にします。
テレポーテーション・リング: ある地点から別の地点へテレポートできるリングを所持。
格闘術: 侍としての訓練を受けており、卓越した格闘技術を持ちます。
知識: 犯罪組織に関する豊富な知識を有しており、現在はそれらの組織と戦うために役立てています。

他のバージョン

エイジ・オブ・アポカリプス

「エイジ・オブ・アポカリプス」では、X-メンの主要メンバーとして登場します。

エグザイルズ

異なる時間軸のシルバー・サムライが登場。ウルヴァリンと良好な関係を築いています。

ハウス・オブ・M

ヤシダ家の統帥として、裏社会で暗躍するビジネスマンとして描かれています。

マーベル・ゾンビーズ

ゾンビ化し、生存のために人々を襲います。

他メディアでの活躍

ビデオゲーム: 『X-MEN CHILDREN OF THE ATOM』や『MARVEL VS. CAPCOM 2 NEW AGE OF HEROES』にプレイヤーキャラクターとして登場。
テレビアニメ: 『X-メン』アニメシリーズや『ディスク・ウォーズ:アベンジャーズ』に登場。
* 映画: 『X-MEN2』で名前が登場。『ウルヴァリン:SAMURAI』ではパワードスーツとして登場し、原田は忍者軍団の頭領として登場します。

まとめ

シルバー・サムライは、複雑な背景を持つ魅力的なキャラクターです。悪役からヒーローへ、そして再び悪の道へ… その波乱万丈な人生は、多くのファンを魅了し続けています。

もう一度検索