シンデレラ・ストーリー (映画)

映画『シンデレラ・ストーリー』の概要

『シンデレラ・ストーリー』（A Cinderella Story）は、2004年に制作されたアメリカの映画です。この作品は、古典的な童話『シンデレラ』を現代アメリカの高校を舞台に置き換えた学園ラブストーリーで、ヒラリー・ダフが主演を務めています。日本では劇場公開されず、2005年4月22日にDVD及びVHSがリリースされました。さらに、2008年には続編として『シンデレラ・ストーリー2 ドリームダンサー』が発売されています。

ストーリー

物語は、幼少期に父を亡くした女子高生のサムを中心に展開します。彼女は、成績が優秀でプリンストン大学への進学を志しているものの、継母フィオナやその連れ子である義理の姉たちに毎日いじめられ、厳しい日々を送っています。そんな彼女の心の支えとなっているのは、父が遺したダイナーでの仲間たちや、オンラインで交流するメル友「ノーマッド」です。

ある日、「ノーマッド」からハロウィンの仮装ダンスパーティーで会おうと誘われたサムは、ダイナーの仲間の後押しを受けて意を決して参加します。そこで彼女は、ノーマッドが町一番の金持ちの息子で生徒会長、しかもアメフト部のスターであるオースティンであることに気が付きます。サムは心をときめかせるものの、2人の社会的な地位の違いから自分の正体を明かすことができずにいました。

オースティンはサムに恋し始めますが、サムは継母からの命令で夜中までには帰らなければならず、急いでその場を後にします。その際、サムが落とした携帯電話をオースティンが拾い、翌日から彼は「シンデレラ」を探し始めます。この様子を見たサムは、自信を失い、更に自分の正体を明かすことができずに苦しむことになります。しかし、偶然にも義理の姉たちがサムの正体を知り、アメフト部の壮行会で彼女をおどけた芝居で嘲笑します。これにより、サムは激しいショックを受け、泣きながらその場から逃げ出すのです。

さらに悪いことに、継母はサムに偽の手紙を送り、無情にもプリンストン大学への合格を隠します。すべてに絶望したサムでしたが、亡き父の言葉を思い出し、家を出て独立すると決意します。自分の思いをオースティンにも伝えます。それを聞いたオースティンは、大事な試合の真っ只中に抜け出し、サムに素直な気持ちを告げるのです。

この言葉がサムに力を与え、彼女の人生は急速に好転します。遂に見つかった亡き父の遺言書には、全財産がサムのものであることが記されていました。しかも、長い間その遺言書を隠し、財産を奪っていた継母は逮捕され、社会奉仕の一環としてサムのダイナーで働くことになります。サムは無事にプリンストン大学への合格通知を受け取り、オースティンと共にその大学に進学することができました。

この作品は、愛と希望、そして自己発見の大切さを描いた感動的なストーリーです。サムは逆境を乗り越え、真の自分を見つけることで、自分の未来を切り開くことができたのです。

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