ジェイムズ・セドン

ジェイムズ・アレクサンダー・セドン（James Alexander Seddon, 1815年7月13日 - 1880年8月19日）は、アメリカ合衆国の弁護士であり、政治家として活躍しました。イギリスの初代スターリング伯爵ウィリアム・アレクサンダーの血を引く家系に生まれ、民主党員としてアメリカ合衆国下院議員を2期4年務めた人物です。さらに、南北戦争中はジェファーソン・デイヴィス連合国大統領の下で、1862年から1865年まで第4代アメリカ連合国陸軍長官を務めました。

生い立ちと教育

1815年7月13日、セドンはバージニア州ファルマスで、トマス・セドン（1776-1831）とスーザン・ピアソン・アレクサンダー（1785-1845）の息子として誕生しました。幼少期は個人教師による教育を受け、その後、バージニア大学に進学。1835年にはバージニア大学法学大学院を修了し、法曹界への道を歩み始めます。

弁護士としてのキャリア

1838年、セドンは弁護士として認可を受け、リッチモンドで弁護士業を開始しました。卓越した能力を発揮し、弁護士として確固たる地位を築き上げます。1845年12月23日には、リッチモンドの聖パウロ教会でサラ・ブルース（1822-1882）と結婚し、リッチモンドの中心部で生活を始めました。

政治家としての活動

セドンは民主党に所属し、1844年にはバージニア州第6選挙区からアメリカ合衆国下院議員に選出され、政界でのキャリアをスタートさせました。1845年3月4日から1847年3月3日までの任期を務めましたが、1846年の選挙は健康上の理由により辞退しました。しかし、1848年の選挙で再選を果たし、1849年3月4日から1851年3月3日まで再び下院議員として活動しました。1850年の選挙でも健康上の理由で出馬を断念しています。

1856年には民主党全国大会にバージニア州代表として参加し、連邦体制の維持を目指し、ワシントン平和会議にもバージニア州代表として参加しました。しかし、最終的にはバージニア州は連邦を離脱することになります。

南北戦争と陸軍長官

アメリカ連合国が結成されると、セドンはアメリカ連合国臨時議会にバージニア州代表として参加しました。1862年11月21日には、ジェファーソン・デイヴィス連合国大統領から陸軍長官に指名され、その職務を担うことになりました。セドンの外交手腕、デイヴィスとの良好な関係、そして反デイヴィス派の官僚や将校への対応能力の高さから、2年以上にわたり陸軍長官を務めました。

しかし、連合国の経済状況が悪化すると、議会からの批判の矛先はセドンにも向かうようになります。最終的に1865年2月5日、デイヴィス大統領の慰留にもかかわらず、セドンは陸軍長官を辞任することになりました。

戦争終結と晩年

1865年5月23日、セドンはジョージア州サバンナ近郊のプラスキ要塞にて、ジョン・キャンベル、ロバート・ハンター、ジョージ・トレンホルムらと共にアメリカ合衆国軍に拘束されました。同年11月23日に釈放された後、バージニア州グーチランド郡の地所「サボットヒル」に隠居しました。

1880年8月19日、セドンはサボットヒルで息を引き取り、その遺体はバージニア州リッチモンドのハリウッド墓地に埋葬されました。

参考資料

Eicher, John H., & Eicher, David J., Civil War High Commands, Stanford University Press, 2001, ISBN 0-8047-3641-3.
Ezra J. Warner + W. Buck Yearns: Biographical Register of the Confederate Congress Greenwood Press, Westport, CT + London, GBR, 1977, ISBN 0-8371-6124-X.

外部リンク

United States Congress. "ジェイムズ・セドン (id: S000220)". Biographical Directory of the United States Congress (英語)
James Seddon at Find A Grave
James Seddon biography at Famous Americans
James Seddon biography at Spartacus
* James Seddon biography at the Confederate States War Department

もう一度検索