ジェイ・デメリット:雑草魂でプレミアリーグへ駆け上がったアメリカの英雄
ジェイ・デメリット(Jay DeMerit,
1979年12月4日 - )は、
アメリカ合衆国ウィスコンシン州グリーンベイ出身の元プロ
サッカー選手です。ポジションはディフェンダー。
9部リーグからの挑戦
大学卒業後、プロからのオファーを得られなかった彼は、一念発起して
イングランドへ渡ります。所持金はわずか1800ドル。最初に所属したのは、当時9部リーグに相当するサウスオール・タウンFCでした。週給は40ポンドという厳しい環境からのスタートでした。
しかし、彼は諦めませんでした。7部リーグのノースウッドFCを経て、
ワトフォードFC(当時チャンピオンシップ所属)のプレシーズンマッチに出場。その試合で監督の目に留まり、トライアルを経て1年間の契約を勝ち取ります。
プレミアリーグ昇格と代表デビュー
2005-2006シーズン、ワトフォードは下馬評を覆し、昇格プレーオフに進出。リーズ・ユナイテッドとのプレーオフ決勝で、デメリットは先制点を挙げ、チームを3-0の勝利に導き、プレミアリーグ昇格の立役者となりました。この活躍で彼はマン・オブ・ザ・マッチに選ばれました。
2007年3月には、グアテマラ戦でアメリカ代表デビューを果たし、
国際Aマッチ25試合に出場。
2010 FIFAワールドカップにも出場しました。
2011年、彼はMLSの
バンクーバー・ホワイトキャップスに移籍し、2014年に現役を引退しました。
所属クラブ
イリノイ大学シカゴ校 (1998-2001)
シカゴ・ファイアー・プレミア (2001-2002)
サウスオール・タウンFC (2003-2004)
ノースウッドFC (2004.7-2004.8)
ワトフォードFC (2004.8-2010.6)
バンクーバー・ホワイトキャップス (2011-2014)
代表歴
アメリカ代表
2010 FIFAワールドカップ
*
国際Aマッチ 25試合 0得点(
2007年-2011年)
ジェイ・デメリットは、決してエリート街道を歩んできた選手ではありません。9部リーグから這い上がり、プレミアリーグの舞台で活躍した彼の物語は、多くの人々に勇気を与えています。雑草魂で夢を叶えた彼は、まさにアメリカンドリームを体現したヒーローと言えるでしょう。