ジェフ・モンゴメリー (野球)

ジェフリー・トーマス・モンゴメリーは、1962年1月7日にオハイオ州で生まれました。右投げ右打ちの投手として、1983年のMLBドラフトでシンシナティ・レッズから9巡目指名を受け、プロの道を歩み始めます。1987年にメジャーデビューを果たした後、カンザスシティ・ロイヤルズへ移籍。そこでクローザーとしての才能を開花させました。

1989年には18セーブ、防御率1.37という驚異的な数字を記録。1991年からは3年連続で30セーブ以上を挙げ、その名を轟かせました。特に1993年は、45セーブを記録し、アメリカンリーグのセーブ王に輝き、ローレイズ・リリーフマン賞も受賞。名実ともにリーグを代表するクローザーとなりました。翌1994年も27セーブを挙げ、その実力を証明。1998年には36歳というベテランながらも36セーブを記録し、衰え知らずの活躍を見せました。1999年に現役を引退するまでに通算304セーブを挙げ、これはロイヤルズの球団記録として現在も破られていません。

引退後の2003年には、ロイヤルズの球団殿堂入りを果たしました。その功績は球団の歴史に深く刻まれ、多くのファンから愛されています。また、2010年からはFOXスポーツ・カンザスシティで、カンザスシティ・ロイヤルズ戦の解説者として活躍。その的確な解説は、多くの野球ファンから支持を得ています。

モンゴメリーの投球スタイルは、速球で圧倒するタイプではありませんでした。しかし、持ち味は、丁寧な制球力と低めを突く投球術。相手打者を打ち取るために、緻密な戦略を立てていました。これといった決め球はなかったものの、その高い制球力と冷静な判断力で、多くのピンチを切り抜けてきました。

選手としての実績だけでなく、引退後の解説者としての活動も高く評価されています。通算304セーブという記録と、数々の栄誉は、彼の野球人生がいかに偉大なものであったかを物語っています。MLBオールスターゲームにも3回選出されるなど、球界を代表する選手として輝かしい実績を残しました。背番号は、1987年は40番、1988年から引退までは21番を着用していました。

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