ジェフ・ルーランド

ジェフリー・アラン・ルーランド（Jeffrey Alan Ruland、1958年12月16日 - ）は、アメリカ合衆国出身の元プロバスケットボール選手であり、指導者としても活躍しました。身長208cm、体重109kgの恵まれた体格で、主にセンター、時にパワーフォワードとしてプレーしました。

アイオナ大学での3年間で、ルーランドは平均20.8得点、12.0リバウンドという素晴らしい成績を記録しました。1980年には、チームを全米ランキング19位という大学史上最高の成績に導きました。同年、NBAドラフトでゴールデンステート・ウォリアーズから全体25位で指名を受けましたが、NBAには入団せず、スペイン1部リーグの強豪FCバルセロナと契約。1シーズンプレーし、チームのリーグ優勝に大きく貢献しました。

1981年、ルーランドはNBAのワシントン・ブレッツ（現ウィザーズ）に入団。2年目の1982-83シーズンには、スペンサー・ヘイウッドに代わって先発に定着し、チームトップの得点とリバウンドを記録しました。1983-84シーズンには、平均出場時間41.1分（リーグ1位）、22.2得点（同）、12.3リバウンド（同3位）という目覚ましい成績を残し、自身初のオールスターゲーム出場を果たしました。翌1984-85シーズンも平均18.9得点、11.1リバウンドを記録し、2年連続でオールスターに選出されましたが、足の負傷により45試合を欠場しました。

しかし、この頃からルーランドは慢性的な膝の怪我に悩まされるようになり、1985-86シーズンは30試合の出場に留まりました。プレーオフでは3年連続で1回戦敗退となり、ブレッツはルーランドをフィラデルフィア・76ersにトレードしました。76ersで5試合に出場した後、ルーランドは一旦現役引退を表明しました。1992年に現役復帰を果たし、76ersとデトロイト・ピストンズで計24試合に出場した後、1993年に再び現役を引退しました。

NBAでの通算成績は、332試合に出場、5,763得点、3,378リバウンド（平均17.4得点、10.2リバウンド）、フィールドゴール成功率.564でした。

引退後、ルーランドは76ersでアシスタントコーチを1シーズン務め、1998年には母校アイオナ大学のヘッドコーチに就任しました。アイオナ大学では9年間指揮を執り、チームをNCAAトーナメントに3度導きました。2007年に解任された後は、Dリーグ（現Gリーグ）やNCAAディビジョンⅡのチームでヘッドコーチを務めています。

ジェフ・ルーランドは、NBAでの輝かしい実績と、指導者としての才能を発揮し、バスケットボール界に多大な貢献をした人物として記憶されています。

もう一度検索