ジェレッド・ウィーバー

ジェレッド・ウィーバー：技巧派右腕、エンゼルスを支えたエース

ジェレッド・ウィーバー（Jered David Weaver）は、1982年10月4日、カリフォルニア州ロサンゼルス市ノースリッジ地区出身の元プロ野球選手。右投右打の投手として、主にロサンゼルス・エンゼルスで活躍しました。兄のジェフ・ウィーバーも元MLBの投手であり、兄弟揃ってプロ野球選手という道を歩みました。

大学時代

カリフォルニア州立大学ロングビーチ校時代には、その才能を開花させ、3年間で37勝9敗、防御率2.43、370イニングで431奪三振という輝かしい記録を打ち立てました。特に、2004年の3年生時には15勝1敗、防御率1.62、144イニングで213奪三振と圧倒的な成績を残し、全米大学最優秀投手に贈られるロジャー・クレメンス賞と、全米アマチュア野球の最優秀選手に贈られるゴールデンスパイク賞をダブル受賞。アマチュア球界を代表する選手として注目を集めました。

エンゼルス時代

2004年のMLBドラフトでアナハイム・エンゼルスから1巡目（全体12位）で指名を受け、プロ入り。2006年にメジャーデビューを果たすと、その年から8年連続で2桁勝利を記録するなど、エンゼルスのエースとして活躍しました。2012年には、ミネソタ・ツインズ戦でノーヒットノーランを達成。同年には最多勝のタイトルも獲得しました。

2009年6月20日のロサンゼルス・ドジャース戦では、兄のジェフとの兄弟対決が実現。これは1967年以降では15例目となる珍しい出来事であり、大きな話題となりました。

選手としての特徴

ジェレッド・ウィーバーの特徴は、独特の投球フォームから繰り出される球質の良さにありました。最速140km/h程度の速球ながら、角度とキレがあり、打者を打ち取る能力に長けていました。また、ツーシーム、チェンジアップ、スライダー、カーブなど多彩な変化球を駆使し、打者を翻弄しました。

引退後

2017年にはサンディエゴ・パドレスと契約しましたが、同年8月に現役引退を発表しました。引退後は、野球解説者や指導者として活動しています。

詳細情報

最多勝利：2回（2012年、2014年）
最多奪三振：1回（2010年）
MLBオールスターゲーム選出：3回（2010年 - 2012年）
ノーヒットノーラン：1回（2012年5月2日、対ミネソタ・ツインズ戦）

ジェレッド・ウィーバーは、エンゼルスのエースとして、数々の記録と記憶に残る活躍を見せました。その独特な投球フォームと、クレバーな投球術は、多くのファンを魅了しました。

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