ジム・バウトン

ジェームズ・アラン・バウトン（James Alan Bouton、1939年3月8日 - 2019年7月10日）は、アメリカ合衆国ニュージャージー州ニューアーク出身の元プロ[[野球選手]]（投手）であり、引退後はスポーツキャスターとしても活動しました。右投げ右打ちで、現役時代は「ブルドッグ」という愛称で親しまれました。

バウトンは1962年にニューヨーク・ヤンキースでメジャーデビューを果たし、チームのリーグ優勝に貢献しました。その後、シアトル・パイロッツ、ヒューストン・アストロズへと移籍し、アストロズで現役を引退しました。

1971年には、自らの体験を基にした著書『Ball Four』（邦題『ボール・フォア 大リーグ衝撃の内幕』）を出版しました。この本は、MLB選手の生態を赤裸々に描いた内容で、大きな反響を呼びベストセラーとなりました。しかし、その赤裸々な内容から、他の出版社もMLB選手の私生活を暴こうとする動きにつながり、球団側がマスコミとの距離を置くようになるきっかけともなりました。この本の出版は、MLBにおける選手とマスコミの関係を大きく変える出来事として語られています。

引退後、バウトンはテレビのスポーツキャスターに転身しましたが、俳優としての活動も試みました。1973年にはロバート・アルトマン監督の映画『ロング・グッドバイ』に重要な役柄で出演していますが、その後の俳優活動は限定的でした。一方で、バウトンは現役への未練を捨てきれず、1975年にはマイナーリーグのポートランド・マーヴェリクスと契約して現役復帰を果たしました。1977年にはシカゴ・ホワイトソックスとマイナー契約を結び、MLB復帰を目指しましたが、メジャー昇格は叶いませんでした。

1978年、アトランタ・ブレーブスと契約を結んだバウトンは、同年9月にMLBに昇格し、8年ぶりのMLB復帰を果たしました。この年は5試合に登板し、1勝を挙げています。

近年では、19世紀に行われていた「ヴィンテージベースボール」の復活活動に力を注ぎ、「ヴィンテージ・ベース・ボール連盟」（Vintage Base Ball Federation）の理事長を務めていました。

詳細情報

年度別投手成績と年度別打撃成績については、省略します。

記録

オールスターゲーム選出：1回（1963年）
ワールドシリーズ出場：2回（1962年、1964年）
ワールドシリーズ優勝：1回（1962年）

背番号

56（1962年 - 1969年途中、1969年途中 - 1978年）
44（1969年途中 - 同年終了）

映画等への出演

ロング・グッドバイ The Long Goodbye 1973　テリー・レイノルズ役
Pick-up (声の出演、クレジットなし） 1975
Ball Four (TV Series) 1976
7話に本人役で出演
1話は脚本を執筆
幸せの始まりは How Do You Know （ブルペン・コーチ役でカメオ出演） 2010

脚注

（脚注については省略します）

関連項目

メジャーリーグベースボールの選手一覧 B

外部リンク

選手の通算成績と情報 Baseball-Reference、Baseball-Reference (Register)
official homepage
* Jim Bouton - IMDb（英語）

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