ジャイアント・ベビー (1992年の映画)

ジャイアント・ベビー (Honey, I Blew Up the Kid)

1992年に公開されたアメリカのSFコメディ映画『ジャイアント・ベビー』は、前作『ミクロキッズ』の続編です。この映画は、ある発明家がその特異な発明によって引き起こす騒動を描いたストーリーです。

あらすじ

物語は、前作から3年後のある日の出来事から始まります。発明家のウェイン・サリンスキーは、電磁物体縮小機の後に、新たにあらゆる物体を拡大することができる装置の開発に没頭しています。さて、この新しい装置の実験を行うため、ウェインは息子たちのニックとアダムを研究所に連れて行くことにしました。

ところが、実験に夢中になっていると、幼いアダムが思わず電磁物体拡大機に近づいてしまいます。彼は光線を浴びるものの、当初は何の変化も見られません。しかし、家に帰った後、ウェインが電子レンジを使用すると、電磁波の影響でアダムは突然巨大化してしまいます。

驚愕したウェインは、ニックにアダムを任せ、自身は妻のダイアンと共に、3年前に使用した電磁物体縮小機を探す旅に出ます。その間、自宅にはベビーシッターのマンディが来ており、彼女はアダムの巨大化の理由を聞くことになります。アダムはテレビを見入っており、テレビの電磁波も浴びてさらなる巨大化を果たし、最終的には家の壁を突き破って外に飛び出してしまいます。

ウェインは、「電磁波を浴びるたびにアダムが成長する」という事実に気付くものの、事態はさらに深刻になります。アダムはお構いなしにラスベガスに向かってしまうのです。街はパニックに陥り、アダムは周囲の人々を困惑させてしまいます。ウェインの妻・ダイアンは自らも電磁物体拡大機の光線を浴びて巨大化し、アダムの動きを止める試みをします。

最終的に、ウェインは電磁物体縮小機の光線を発射し、家族を元のサイズに戻すことに成功しますが、思いもよらないことが起こります。彼の息子ニックとマンディが、アダムのポケットにいたためにミクロ化してしまうのです。この展開がさらに物語を面白くさせています。

キャスト

映画のキャストには、声の出演として朝倉佐知、梅津秀行、梁田清之らが名を連ねています。また、ソフト版にはVHSやDVD形式でも収録されています。日本テレビ版では、佐藤しのぶや藤生聖子が声を担当し、1997年に初回放送されました。

この映画は、家族との絆や発明の進化をテーマにし、観る者に楽しさと感動を提供します。巨大化したアダムと周囲の人々とのやり取りはユーモラスで、エンターテイメント性が高い作品となっています。 発明の面白さだけでなく、家族の絆やコミカルなアクションが融合した物語に仕上がっています。この映画は、SFファンやコメディ映画が好きな人々にとって、楽しめる作品と言えるでしょう。

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