ジャガ・ジャジスト

ジャガ・ジャジスト（Jaga Jazzist）

ジャガ・ジャジストは1994年にラーシュ・ホーントヴェットを中心にノルウェーで設立された、エクスペリメンタル・ジャズバンドです。結成以来、彼らは複雑な音楽スタイルと多様な楽器編成を駆使して、ジャンルの垣根を越えた独創的な音楽を創造してきました。

来歴

バンドは1996年にデビューアルバム『Jævla Jazzist Grete Stitz』を発表。その後、2001年のアルバム『ア・リビングルーム・ハッシュ』は、2002年に海外リリースされ、イギリスのBBCラジオによって「ジャズ・アルバム・オブ・ザ・イヤー」に選出されました。この成功は、ジャガ・ジャジストの名声を国際的に広める重要なきっかけとなりました。

さらに、2002年には『ザ・スティックス』がノルウェーのアルバム・チャートで初めてトップ10入りを果たし、最高3位に達しました。この頃からバンドの人気は一層高まり、2009年11月には初の日本公演を行いました。そして、2010年には5年ぶりとなるスタジオアルバム『ワンアームド・バンディット』をリリースした後、フジロックフェスティバルに初めて出演し、彼らの音楽スタイルを新たなファンに効果的にアピールしました。

2012年にはブリテン・シンフォニアとの共演ライブを実施し、その演奏は翌年にライブアルバム『ライヴ・ウィズ・ブリテン・シンフォニア』としてリリースされました。このアルバムは、ゲストとの協調性や音楽的実験を強調した意義深い作品として評価されています。

メンバー

• - ラーシュ・ホーントヴェット (Lars Horntveth): ギター、バスクラリネット、サクソフォーン、フルート、キーボード、プログラミング等を担当。彼はバンドの中心的存在で、多才な演奏技術を持っています。
• - リーネ・ホーントヴェット (Line Horntveth): チューバ、フルート、パーカッションなど、幅広い楽器を演奏し、ボーカルも担当しています。
• - マーティン・ホーントヴェット (Martin Horntveth): ドラムや各種打楽器を担当し、リズムセクションの要です。
• - アンドレアス・ミョース (Andreas Mjøs): ヴィブラフォンやマリンバなどで、独特な音色を生み出しています。
• - エーヴェン・オルメスタ (Even Ormestad): ベースを担当し、全体のサウンドを締める役割を果たします。
• - エーリク・ヨハネッセン (Erik Johannessen): 2005年から参加し、トロンボーンやマーキソフォンを演奏。
• - オイスタイン・ムーエン (Øystein Moen): シンセや鍵盤楽器に精通し、バンドの音色にさまざまなテクスチャーを加えています。
• - マルクス・フォシュグレーン (Marcus Forsgren): 近年加入し、ギターとエフェクトでサウンドを構築しています。

ディスコグラフィ

彼らのアルバムは、スタジオ作品からライブアルバム、EPなど多岐にわたります。スタジオアルバムには、『ア・リビングルーム・ハッシュ』や『ワンアームド・バンディット』などが含まれ、どれも音楽的な挑戦を反映した作品ばかりです。また、ライブアルバム『ライヴ・ウィズ・ブリテン・シンフォニア』は、生の演奏のエネルギーを捉えた貴重な記録となっています。

終わりに

ジャガ・ジャジストは、これまでのキャリアを通じてエクスペリメンタル・ジャズの枠を超えた影響力を築いてきました。特に多様な楽器の使用や、他のアーティストとのコラボレーションを通じて、進化し続ける彼らの音楽は、今後も多くのリスナーに新しい体験を提供し続けることでしょう。

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