漫画『ジャスティ』の概要
岡崎つぐおによる日本の
漫画『ジャスティ』は、1980年代に連載されたSF作品で、宇宙を舞台に展開される超能力者たちの物語です。この作品は、月刊『少年サンデー増刊号』に
1981年に初めて発表され、その後
1984年まで連載されました。また、
電子書籍版として『COSMO POLICE ジャスティ』がリリースされており、続編『ジャスティ 〜ESPERS LEGEND〜』も存在しています。
あらすじ
物語は、銀河系監察宇宙局・コズモポリスに所属するエスパー、ジャスティ・カイザードが主人公。彼は宇宙全域で発生する犯罪超人たちによる様々な超能力犯罪を捜査し、時には自らのパワーを駆使して彼らと対峙することになります。義理の姉である元エスパーのジェルナ、そしてエスパー少女・アスタリスとの日常の中で、静かな平穏を保っていますが、犯罪超人との永続的な戦闘から逃れられません。
物語が進むにつれ、ジャスティはアンドロメダ反乱軍による太陽系侵攻に直面します。彼はコズモポリスの組織するエスパーコマンドの一員として、この危機に立ち向かいます。しかし、反乱軍の圧倒的な力を前に、コマンドは壊滅的な結果を迎え、ジャスティは愛する者を失うことになります。この悲劇を経て、彼は再び立ち上がり、残党軍との戦いに挑むのです。
主なキャラクター
- - ジャスティ・カイザード: 銀河系ペルウィング恒星系出身。銀河系監察宇宙局に所属し、ESPを持つエスパー。優しい性格でありながら、残忍な使命に苦しんでいます。機械の腕を持ち、様々な試練を経て成長していきます。
- - ジェルナ・フレア・スター: 元エスパーでジャスティの義理の姉。彼女もまたジャスティの戦いに深く関わり、彼との愛情が物語の重要な要素となります。彼女の死がジャスティの復讐心をさらにかき立てます。
- - アスタリス・ベガ: 犯罪超人の娘で、ジャスティに引き取られ彼に忠誠を誓います。彼女は非常に強力なESP能力を秘めています。
アニメ化
1985年には『COSMO POLICE ジャスティ』として
OVA化され、ストーリーも独自に展開されました。このアニメでは、ジャスティとアスタリスの関係が中心となり、原作とは異なる内容が描かれています。声優陣には井上和彦と
冨永みーなが起用されています。
影響と評価
『ジャスティ』は岡崎つぐおの代表作とされ、日本のSF
漫画史においても重要な位置を占めています。また、続編や新作のリリースも行われ、現在でも多くのファンに支持されています。作品を通じて、人間関係や愛、戦いといったテーマが深く掘り下げられ、読者に強い印象を与えています。
星々を舞台にした人間ドラマは、今後も多くのファンに愛され続けることでしょう。