ジャッキー・チェンの必殺鉄指拳

ジャッキー・チェンの必殺鉄指拳

概要

『ジャッキー・チェンの必殺鉄指拳』は1978年に制作された香港映画で、監督はチン・シンです。この作品は、ジャッキー・チェンが主演した初の映画『タイガー・プロジェクト/ドラゴンへの道 序章|タイガー・プロジェクト_ドラゴンへの道 序章』を改編したものであり、制作当初はカンフー映画が低迷していたために一時お蔵入りとなりました。しかし、1978年にジャッキーが『ドランク・モンキー/酔拳』で成功を収めた後、再編集やカットの追加を行い、公開される運びとなりました。

特に、『タイガー・プロジェクト』から切り取られたシーンや、他の俳優による新規撮影が加えられることで、新たな作品として生まれ変わった印象があります。また、無名時代のユン・ピョウが出演しているのも見逃せないポイントです。ジャッキーは自伝の中で、この映画について「胡散臭いプロデューサーがそっくりさんを使い、フィルムを追加して新しい映画として公開した」と記しており、当時の業界の混乱を反映しています。

本作は日本では劇場公開されませんでしたが、1983年にTBS系で放送された後、ビデオリリースが行われました。邦題としては『ジャッキー・チェンの鉄指拳』や『ビッグマスター』など、いくつかのバージョンが存在します。

あらすじ

物語は、主人公の龍が父を殺した犯人を探すという復讐劇から始まります。父親を失い、叔父の洪に引き取られた彼は、無宿大将という老人にカンフーを習い成長します。彼は成長した後、食堂で働きながら健気に生活していましたが、ある日、食い逃げを試みたチンピラに遭遇し、その結果、彼の生活に波乱が訪れます。

チンピラたちは龍にしつこく付きまとい、ついには洪を殺してしまいます。このチンピラの首領が実は龍の父の仇であることが判明し、復讐の決意が固まります。龍は首領との壮絶な戦いに挑み、死闘を繰り広げる中で様々なカンフー技を駆使し、遂に父の敵を討つことに成功します。

キャスト

日本においては1983年11月28日、TBSの『月曜ロードショー』でその初放送が行われました。また、2014年には新録版が制作され、同年にBDやDVDとしても発売されました。TBS版は米国公開版を基にし、新録版は中国公開版を参考にしています。

バージョン違い

本作には昼バージョンと夜バージョンの2つの異なるクライマックスシーンが存在し、それぞれ米国公開版と中国公開版として流通しています。パラマウントから発売されているブルーレイには、両方のバージョンが収録されているため、ファンにとっては楽しめる点になっています。

外部リンク

• - ビッグマスター - allcinema
• - ジャッキー・チェン　必殺鉄指拳 - KINENOTE

この作品は、ジャッキー・チェンのアクション映画としての地位を確立する重要な164分間の物語です。カンフー映画の復活の足掛かりにもなったため、多くのファンに愛され続けています。

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