ジャパンキックボクシング協会

ジャパンキックボクシング協会 (JKA)

ジャパンキックボクシング協会（Japan Kickboxing Association）、略称JKAは、日本のプロキックボクシング興行団体の一つである。2019年5月、既存の団体である新日本キックボクシング協会に所属していた複数のジムが独立し、新たな組織として設立された。協会の代表は、市原ジムの会長を務める小泉猛氏。また、団体運営に関わるコミッショナー職は岡島一正氏が担当している。

団体の創設は2019年5月1日に遡る。この日、新日本キックボクシング協会に所属していたジムの中から、全体の約3分の1に相当する8つのジムが独立を表明し、JKAの設立へと至った。設立後間もなく、同年5月12日には後楽園ホールにおいて、治政館ジムが主催する形で「KICK-Origin」と題されたプレ旗揚げ興行が開催され、新団体としての活動の第一歩を踏み出した。その後、8月4日には正式な旗揚げ興行が実施され、JKAは本格的に活動を開始した。

設立以降、JKAは定期的な興行を開催し、団体の基盤を固めていった。2021年1月からは、新たな大会シリーズとして「CHALLENGER」を開始。さらに同年11月には、もう一つの主要大会シリーズである「KICK Insist」をスタートさせた。「KICK Insist」は団体の看板興行の一つとなり、多くの注目試合が組まれている。

特に近年、「KICK Insist」のリングでは、団体のエースの一人である名高･エイワスポーツジム選手が印象的な活躍を見せている。例えば、2022年11月に行われた「KICK Insist 14」のメインイベントでは、名高選手が元泰国ムエサイアム イサーン ミニマム級およびライトフライ級王者であるチャイチャナー・ウォーヴィセットジム選手と対戦した。試合は2ラウンド目に決着。開始早々、名高選手が放った左ローキックがチャイチャナー選手の脚を捉え、最初のダウンを奪った。立ち上がったチャイチャナー選手に対し、名高選手は間髪入れずに追撃を開始。強烈な右フック、さらに左ボディブロー、そして右ボディストレートと的確なパンチを連続で浴びせ、相手を戦闘不能に追い込み、鮮やかなKO勝利を飾った。

また、2023年11月開催の「KICK Insist 17」においても、名高選手はメインイベントに登場した。この試合ではルンサックノーイ・シットニワット選手と対戦。ここでも名高選手の強さが際立ち、試合は2ラウンド序盤にあっけなく幕を閉じた。名高選手が放った鮮烈な左ハイキックがルンサックノーイ選手にクリーンヒットし、そのまま相手をノックアウト。圧倒的な強さでKO勝利を収め、観客に強いインパクトを与えた。

JKAの公式戦における主なルールは、1ラウンド3分、それが5ラウンドまたは3ラウンドで行われる形式が採用されている。このルールのもと、軽量級から重量級まで様々な階級の選手が熱戦を繰り広げている。

設立から比較的新しい団体ではあるが、JKAは着実に活動を展開し、日本のキックボクシング界において独自の存在感を確立しつつある。有力選手の活躍や定期的な興行開催を通じて、今後の更なる発展が期待される。

外部情報としては、公式ウェブサイト「ジャパンキックボクシング協会」が存在し、団体の最新情報や試合結果などが掲載されている。

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