ジャレッド・ポリス

ジャレッド・シュッツ・ポリスのプロフィール

ジャレッド・シュッツ・ポリス（Jared Schutz Polis）は、1975年5月12日にコロラド州ボルダーで誕生したアメリカの政治家、起業家、慈善家であり、現在コロラド州知事を務めています。彼は、オープンにゲイであることを公表し当選した初の州知事であり、またLGBTQ+として当選した州知事の中で2人目、さらにコロラド州知事に選出された初のユダヤ系アメリカ人でもあります。

教育と起業家としてのキャリア

ポリスは、ボルダーコミュニティ病院にて誕生しました。彼の父はグリーティングカード及び書籍の出版社、ブルーマウンテンアーツの創設者であり、その影響を受けて彼は若いころからビジネスに関心を抱いていました。高校を卒業後、プリンストン大学で政治学を専攻し、学士号を取得しました。在学中には様々なスタートアップを手がけ、その中にはインターネットサービスプロバイダーのアメリカン・インフォーメーション・システムズ（AIS）や、電子グリーティングカードのサイトbluemountain.comがあり、どちらも成功裏に売却されました。

彼は1996年にプリンストン大学を卒業後も、インターネット関連のビジネスに取り組み続け、特に特筆すべきは花のデリバリーサービス「ProFlowers」を立ち上げたことです。この企業は2003年にNASDAQに上場し、4億7700万ドルで売却されました。同年、彼は教育委員としての役割も引き受け、政界への足がかりを築いていきました。さらに、2009年には民主党からコロラド州の下院議員に選出され、5期にわたって議会で活動しました。

知事としての選挙と業績

2018年11月のアメリカ中間選挙に参加し、州知事選挙で共和党候補に勝利。これにより、彼はアメリカ初のオープンリー・ゲイの州知事となり、その際の選挙戦では自身のセクシュアリティをオープンにし、他候補との違いを打ち出しました。就任演説では、「分断と民族主義が広がる中、コロラドでは異なる道を選ぶ」と述べ、州の元気を奮い立たせる姿勢を示しました。2022年の州知事選では再選を果たし、引き続き州のリーダーシップを発揮しています。

私生活と家族

ジャレッド・ポリスは私生活ではパートナーのマーロン・レイスと共に息子と娘の親として活動しています。息子は2011年に誕生し、2014年には娘が加わりました。公的な結婚はありませんが、選挙期間中にレイスをコロラド州のファースト・ジェントルマンとして紹介しました。彼の家族への深い愛情と親としての責任感は、就学前教育の平等といった問題に取り組む姿勢にも表れています。

2020年には、長年連れ添ったパートナーが新型コロナウイルスで入院した際にプロポーズし、2021年に正式に結婚。これは現職の知事が同性パートナーと結婚する先駆けとされ、国際的にも注目を集めました。

死刑廃止への取り組み

ポリスは2020年3月23日にコロラド州で死刑制度を廃止する法案に署名し、州の死刑制度を終わらせました。これにより、コロラド州はアメリカで22番目の死刑廃止州となりました。彼の政治的信念と行動力が、各方面での制度改革に繋がっていることが見て取れます。

ジャレッド・ポリスは、多様性と平等を重視し、新しい時代のリーダーとして影響力を持ち続けています。

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