ジャンプ海賊ワールド

「ジャンプ海賊ワールド」は、1980年27号から1982年43号にかけて『週刊少年ジャンプ』（WJ）誌上で展開された、読者参加型の投稿・情報コーナーです。前身コーナーである「びっくりプレイタウン」の要素を引き継ぎつつ、新たな情報発信の役割を担いました。

「びっくりプレイタウン」では、読者から寄せられたギャグ、似顔絵、ファンレターなどを中心に構成されていましたが、「ジャンプ海賊ワールド」では、これらの要素に加え、芸能界の最新情報などを紹介する情報コーナーとしての側面が強化されました。これにより、読者は自身の作品を発表するだけでなく、最新のエンターテイメント情報を得ることもできるようになりました。

それまでのWJにおける読者コーナーは、通常2ページ程度の規模でしたが、「ジャンプ海賊ワールド」を経て、次のコーナーである「ジャンプ放送局」以降、6ページ構成へと大幅に拡大されました。このページ数の増加は、読者からの投稿をより多く掲載できるようになっただけでなく、コーナーの内容をより充実させ、多様な企画を展開することを可能にしました。

また、「ジャンプ海賊ワールド」では点数制が導入され、読者投稿の評価基準が明確化されました。これにより、読者はより質の高い投稿を目指すようになり、コーナー全体のレベルアップに繋がりました。点数制の導入は、読者間の競争意識を高め、投稿意欲を刺激する効果もありました。

このように、「ジャンプ海賊ワールド」は、読者コーナーのページ数増加、情報要素の強化、点数制の導入など、様々な点で革新的な試みを行い、その後のWJ読者コーナーの発展に大きく貢献しました。特に、次世代の読者コーナーである「ジャンプ放送局」の成功に繋がる重要な役割を果たしました。

参考文献
さくまあきら、土居孝幸編『SHUEISHA JUMPREMIX ジャンプ放送局 帰ってきたジャンプ放送局!!の巻』（2008年12月、集英社、ISBN 978-4-08-109697-8）

関連項目
週刊少年ジャンプ#読者コーナー - 週刊少年ジャンプの歴代読者コーナー。

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