ジャーマンタウン (ドック型揚陸艦)

USS ジャーマンタウン (LSD-42) について

USS ジャーマンタウン (LSD-42) は、アメリカ海軍が運用していたホイッドビー・アイランド級ドック型揚陸艦の2番艦です。この艦名は、アメリカ独立戦争中の激戦地であったペンシルベニア州のジャーマンタウンに由来し、その名を冠する艦としては2隻目にあたります。

特徴

ジャーマンタウンは、ホイッドビー・アイランド級として太平洋に最初に配備された艦であり、LCAC-1級エア・クッション型揚陸艇を4隻搭載できる能力を有していました。この能力により、アメリカ海軍の揚陸艦の中でも最大級の揚陸能力を誇りました。

艦歴

ジャーマンタウンは、1982年3月26日に建造が発注され、1986年2月8日に就役しました。

湾岸戦争

1990年の湾岸戦争では、砂漠の盾作戦および砂漠の嵐作戦に参加し、航空攻撃後の揚陸戦に備えてアラブ首長国連邦で揚陸演習を行いました。

2000年代

2002年8月16日には、ハーパーズ・フェリー (USS Harpers Ferry, LSD-49) と任務を交代し、長崎県佐世保からカリフォルニア州サンディエゴに帰港後、大規模なオーバーホールを実施しました。翌年には、第1遠征攻撃グループの一員としてペルシャ湾に展開し、第13海兵隊遠征部隊を支援する形でイラクの自由作戦に参加しました。

2006年2月には、不朽の自由作戦に参加するため再びペルシャ湾に展開し、第11海兵隊遠征部隊をクウェートに輸送しました。ペルシャ湾北部で発生したクワー・アル・アマヤ石油ターミナルの火災消火活動を支援するとともに、イラク海域に入る船舶の臨検を実施しました。ペルシャ湾での「プレゼンス作戦」に従事した後、2006年8月にサンディエゴに帰還しました。

2007年11月5日には、不朽の自由作戦を支援するためペルシャ湾に向けて出航し、第11海兵隊遠征部隊をクウェートに輸送しました。その後、海上治安活動のためペルシャ湾に展開し、イラン・イラク国境海域のシャット＝アル＝アラブ水路で石油施設の防衛任務に従事しました。2008年6月3日に母港であるサンディエゴに帰還し、同年の冬にはオーバーホールが行われました。

2010年代

2011年1月、ジャーマンタウンは再びハーパーズ・フェリーとスワップを行い、佐世保を母港としました。直ちにエセックス揚陸即応グループに加わり、タイで行われたコブラゴールド2011に参加しました。

東日本大震災

2011年3月11日に発生した東日本大震災に伴い、日本政府からの要請を受け、トモダチ作戦に参加し救援活動に派遣されました。

退役

2021年9月15日、前方展開の任務を終え、サンディエゴ海軍基地へ向け出港しました。

関連項目

トモダチ作戦

外部リンク

USS Germantown official website

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