ジュゼッペ・ベルゴミ

ジュゼッペ・ベルゴミ

ジュゼッペ・ベルゴミは1963年12月22日にイタリアのミラノで生まれた元サッカー選手で、主にディフェンダーとして活躍しました。特に、インテル・ミラノでの長いキャリアにより「Mr.インテル」とも称されています。彼の愛称「Lo Zio」は、若い頃に老け顔であったことから由来しています。

クラブ経歴

ベルゴミは地元のセッターラにてサッカーをスタートし、初めはACミランのスカウトによるトライアルに挑みましたが不合格となります。その後、セッターラに戻り、素晴らしいパフォーマンスを発揮し、13歳でインテルのトライアウトに合格。アカデミーを通じて成長し、1979-80シーズンにはトップチームに昇格しました。彼は1980年2月22日、セリエAのコモ戦でプロデビューを果たし、1981年にはコッパ・イタリアで初ゴールを挙げるなど、着実に成長しました。

ベルゴミのキャリアの中でも特に輝かしかったのは1988-89シーズンで、リーグ最少の19失点に貢献し、インテルの9年ぶりのリーグ優勝を達成しました。さらに、1990-91シーズンと1993-94シーズンにはUEFAカップでも制覇し、その後1997-98シーズンには右サイドバックからリベロへの転身に成功しました。最後の試合は1999年5月23日のボローニャ戦で、34歳での引退を迎えました。引退までに519試合に出場し、セリエAでの出場記録では歴代3位を達成しました。

代表経歴

ベルゴミはFIFAワールドカップに4回出場しており、通算で81試合に出場し6得点を記録しました。1982年のスペイン大会では、準決勝と決勝にフル出場し、イタリアの優勝に貢献しました。また、1986年のメキシコ大会ではベスト16まで進出し、1988年のヨーロッパ選手権でもキャプテンを務めて準決勝進出を果たしました。1990年の自国開催の大会でもキャプテンとして活躍しましたが、アルゼンチンに敗れはしました。1998年、34歳で再び代表に復帰し、フランス大会ではレギュラーとしてプレーしました。

引退後

引退後、ベルゴミはサッカー解説者や評論家として活躍しています。特に、テレビのサッカー中継でその専門知識を生かしている点が特徴です。また、彼がインテルで背負っていた番号「2」は、準永久欠番として扱われています。2004年には、ペレに選ばれた100人の偉大なサッカー選手の中にも名を連ねました。

プレースタイル

ベルゴミは強固なフィジカルと高い運動能力を備えたディフェンダーであり、空中戦にも強い選手でした。また、先を読む力に秀で、粘り強い守備が特徴であり、マンマークの専門家としても知られています。

その他のエピソード

インテルのトライアル時には約500人の少年が参加しており、その中にリカルド・フェッリも同席していました。フェッリは、ベルゴミがあまりにも老けて見えたため、バスの運転手だと思ったというエピソードが存在します。

個人成績

クラブ

• - セリエA優勝：1回（1988-89年）
• - コッパ・イタリア：1回（1981-82年）
• - UEFAカップ：3回（1990-91年、1993-94年、1997-98年）

代表

• - FIFAワールドカップ優勝：1回（1982年）
• - UEFA欧州選手権1988 ベストイレブン

このように、ジュゼッペ・ベルゴミは、選手としてだけでなく、指導者としてもイタリアサッカー界に多大な影響を与え続けています。

もう一度検索