ジュリーがライバル

石野真子のシングル「ジュリーがライバル」は、1979年9月25日にリリースされました。この楽曲は、彼女にとって7枚目のシングルであり、新たな作家陣を迎えて制作された意欲作です。

作詞は松本礼児、作曲は幸耕平が担当しました。石野真子のシングルでは初めての起用となる作家コンビです。楽曲のタイトルにある「ジュリー」とは、人気歌手・沢田研二の愛称であり、楽曲の内容も沢田研二への憧れやライバル心を表現したものであることが特徴です。

振り付けにも沢田研二を意識した要素が取り入れられており、彼の特徴的な動きを模倣したダンスが盛り込まれています。また、サビ前には沢田研二のヒット曲「危険なふたり」を彷彿とさせるフレーズが挿入されており、遊び心も感じられます。

「ジュリーがライバル」は、石野真子にとって初の『NHK紅白歌合戦』出場曲となりました。紅白の舞台では、沢田研二との共演が実現し、石野真子が歌唱中に、沢田研二が振り付けの拳銃から発射される弾丸をユーモラスに払い落とすという演出が行われ、大きな話題を呼びました。この紅白歌合戦の一連のシーンは、後に高倉健主演の映画『駅 STATION』の劇中にも使用され、楽曲の知名度を高める一因となりました。

この楽曲は、石野真子のシングルとして、「春ラ!ラ!ラ!」に次ぐヒットを記録しました。彼女の代表曲の一つとして、現在でも多くのファンに愛されています。

2008年には、歌手デビュー30周年を記念したCD-BOX『Mako Pack -Premium- 30th Anniversary Special Edition』が発売され、「ジュリーがライバル」のシングルEPのA・B面曲が、最新デジタル・リマスタリング音源で収録されました。

収録曲

1. ジュリーがライバル
作詞：松本礼児／作曲：幸耕平／編曲：萩田光雄
2. 白いオルゴール
作詞：松本礼児／作曲：幸耕平／編曲：福井峻

関連作品

GOLDEN☆BEST 石野真子
Mako Pack -Premium- 30th Anniversary Special Edition

関連項目

* 1979年の音楽

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