ジュロン・バードパーク・パノレール

ジュロン・バードパーク・パノレールは、かつてシンガポール、ジュロン・バードパーク内で運行されていた全長1.7kmの環状モノレールシステムです。このモノレールは、先頭車両に運転手が乗務する4両編成で構成され、各車両には座席が設けられていました。すべての乗客が着席できるよう設計されており、立席は設けられていませんでした。

乗車券は1日乗り放題で、大人1人あたり5シンガポールドル、12歳以下の子供は3シンガポールドルで利用できました。この乗車券で、公園全体を1周することができ、園内の移動に非常に便利でした。

パノレールの駅には、障害を持つ人々への配慮もされており、全駅にリフトが設置されていました。また、車椅子を利用する乗客のために、最後尾車両の座席を折りたたんでスペースを確保することが可能でした。

パノレールの駅

パノレールには、以下の3つの駅がありました。

メイン駅: 公園の入口と円形劇場近くに位置していました。
ロリー駅: ロリー・ロフトの近くにあり、ロリーという鳥類を観察するのに便利な場所でした。
ウォーターフォール駅: ウォーターフォール・エイヴィアリーとジュロン・フォールズの近くに位置していました。

運行終了とその後

パノレールは2012年4月1日に運行を終了し、その後はシンガポール動物園やナイト・サファリで運行されているトラム車両へと置き換えられました。トラムの料金体系はパノレールと同一でしたが、パノレールの乗車券1枚で1周しかできなかったのに対し、トラムの乗車券1枚では3周できるため、より便利になりました。

パノレールは、ジュロン・バードパーク内の移動手段として長年親しまれていましたが、より効率的なトラムへの移行によってその役目を終えました。しかし、そのユニークなデザインや、鳥類園内を移動するという特徴から、多くの人々の記憶に残る存在となっています。

外部リンク

ジュロン・バードパークのウェブサイト （英語）

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