ジューサーバー

ジューサーバー：手軽に楽しめるフレッシュジューススタンド

ジューサーバーは、京阪グループの株式会社カフェがフランチャイズ展開する、フルーツや野菜を使ったフレッシュジュースを提供するジューススタンドです。明るいオレンジ色の看板が特徴的で、かつては駅構内を中心に、関西のみならず首都圏にも多くの店舗を展開していました。

コンセプトと歴史

2000年、京阪電気鉄道淀屋橋駅に第一号店がオープンしました。当初は、高級品というイメージの強かったミックスジュースを、手軽に楽しめる価格で提供することをコンセプトに掲げていました。2001年には、関西のバラエティ番組で紹介されたミックスジュースもどき飲料が大ヒット。この追い風を受け、ジューサーバーは人気店となり、店舗数を拡大しました。

高収益性とコンパクトな店舗形態から、駅構内スペースの有効活用を図る他社からの出店要請が相次ぎ、フランチャイズ展開により首都圏への進出も果たしました。しかし、JR東日本傘下のフランチャイジーが運営していた店舗は、後に自社ブランド「ハニーズバー」に転換され、2023年には全店閉店しています。

2003年には、ジューサーバー部門を独立させ、株式会社ジューサーバー・コーポレーションが設立されましたが、2015年には株式会社京阪レストランに吸収合併されました。その後、京阪ホールディングスの子会社である株式会社カフェに事業が承継され、現在に至ります。

ジューサーバーの特徴

ジューサーバーの特徴は、注文を受けてからミキサーでジュースを作る点、そして牛乳や氷を加えることで飲みやすく仕上げている点です。特に氷は注文後に加えるなど、大阪風ミックスジュースの手法を取り入れています。

ほとんどの店舗が駅構内にあるため、時間がない人でも手軽に利用できるよう、一杯のサイズはやや小さめになっています。価格も低廉に設定されている点が魅力です。一部店舗では、通常の1.4倍のLサイズも提供していました。

京阪沿線の店舗では、ポイントカードによるサービスも提供していました。一杯購入ごとにシールを貼付し、一定数貯まるとジュースと交換できるシステムです。

メニュー

定番のミックスジュースをはじめ、季節のフルーツや野菜を使った様々なジュースが提供されています。過去には、「そのまんまバナナ」という、バナナ一本を提供するユニークなサービスも行っていました。また、一部店舗ではミックスジュースソフトクリームやアイスクリームカップなども販売していました。

さらに、新大阪駅店や成田空港店などでは、他店では提供していない試験的なメニューを提供することもありました。例えば、「つぶつぶコーンスープ」は、試験販売を経て全店で定番メニューとなりました。季節限定メニューや、イベントとのコラボレーションによる期間限定ジュースなども人気です。

店舗展開

2024年4月現在、ジューサーバーは3店舗を展開しています。本社が大阪にあることから、関西地方を中心に展開していましたが、かつてはフランチャイズ契約を通じて、関東地方など日本各地に多くの店舗がありました。2008年度までには全国主要都市に60店舗展開する計画がありましたが、出店と閉店を繰り返す中で、その計画は達成されませんでした。

2023年3月末までに関東地区の店舗はすべて閉店し、現在は関西地区のみに店舗が残っています。現存する店舗では、交通系電子マネー決済が利用可能です。

過去の店舗

過去には、関西・関東地方を中心に多くの店舗がありましたが、現在は閉鎖されています。これらの店舗の中には、駅構内や駅ビル、商業施設など様々な場所に位置していました。中には、花屋を併設した店舗や、喫茶メニューを提供する店舗などもありました。

これらの店舗の中には、地域限定メニューやコラボレーション商品を提供していた店舗もあり、それぞれの地域で愛されるジューススタンドとして営業していました。

まとめ

ジューサーバーは、手軽に楽しめるフレッシュジュースを提供する、親しみやすいジューススタンドです。かつては全国各地に店舗を展開していましたが、現在は関西地区に絞って営業を続けています。今後も、手軽さと美味しさを追求し、多くの人に愛されるブランドとして成長を続けていくことが期待されます。

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