ジョアキン・シルヴァ

キム（Quim）について

ジョアキン・マヌエル・サンパイオ・ダ・シルヴァ（1975年11月13日生まれ）は、通称キムとして知られるポルトガルのサッカー選手です。出身地はポルトガルのブラガ県で、ゴールキーパーとしてのキャリアを築きました。

クラブキャリア

キムは地元のクラブであるSCブラガでサッカーキャリアをスタートさせ、1994-95シーズンにスーペル・リーガデビューを果たしましたが、初めの数シーズンは主にリザーブとして過ごしました。当初の正GKであるルイ・コレイアが1997-98シーズンにFCポルトへ移籍すると、キムは本格的にポジション争いに挑むことになります。このシーズン、チームはタッサ・デ・ポルトガルの決勝進出を果たしましたが、タイトル獲得には至りませんでした。それでも、1998-99シーズン以降、キムは正GKとして200試合以上出場する成果を上げました。

2004年にはSLベンフィカに移籍し、そこでの競争も手強いものでした。1999年から在籍していたジョゼ・モレイラとの争いが続きましたが、リーグ優勝を経験することができました。しかし、2005-06シーズンには怪我によって長期間の離脱を余儀なくされ、チームは冬に新たなGKを獲得しました。

シーズンが進む中、フェルナンド・サントス監督の下でキムは再び正GKとして起用されるようになります。サントス監督の下でもキムは時折不安定なパフォーマンスを見せつつもファーストチョイスとして起用され、2009-10シーズンには全試合出場を達成し、自身にとって5年ぶりのリーグタイトルを獲得しました。さらに、最小失点記録も樹立し、ゴールキーパーとしての名誉を獲得しました。

34歳となった2010年6月にはSCブラガと3年契約を結び復帰しましたが、練習中にアキレス腱を負傷し、長期の治療を要することとなってしまいました。その影響で出場機会は限られ、長い間控え選手としての立場が続きました。2013年にはCDアヴェスに移籍し、2018年に現役引退を表明しました。

代表キャリア

キムは若い頃からポルトガルの各カテゴリーでプレーしており、1994年にはUEFA U-19欧州選手権で優勝を体験しました。1999年には代表デビューを果たし、初戦では無失点勝利をおさめました。UEFA EURO 2000に選ばれた際には、第3GKとしてドイツ戦で少しだけピッチに立ちました。

その後、2002 FIFAワールドカップ予選では正GKとして活躍し、本大会への出場が期待されていましたが、ドーピング検査で陽性反応が出たため出場できませんでした。2004年のUEFA EUROや2006年のワールドカップにも選ばれましたが、他の選手にポジションを奪われてしまい、代表生活は厳しい状況にありました。

2010 FIFAワールドカップ予選では初戦から正GKとしてプレーしましたが、若手選手の台頭に伴い、代表から遠ざかることになりました。今後の代表招集がどうなるかは不透明な状況ですが、キムはそのキャリアを通じて多くの素晴らしい瞬間を共にしました。

主なタイトル

• - SLベンフィカ

- スーペル・リーガ：2004-05, 2009-10
- タッサ・ダ・リーガ：2008-09, 2009-10
- スーパーカップ：2005

• - SCブラガ

- タッサ・ダ・リーガ：2012-13

キムはポルトガルサッカーの一時代を築いた選手として、その名を歴史に刻むこととなりました。

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