ジョアン・オマリ

ジョアン・オマリ：多様な文化を背景に持つ国際的なサッカー選手

ジョアン・オマリ（Joan Oumari）は、1988年8月19日、ドイツのベルリンで生まれました。レバノンにルーツを持ち、DFとして国際的なキャリアを築いた元プロサッカー選手です。

クラブキャリア

オマリは、地元のNFCロート＝ヴァイス・ベルリンでサッカーを始め、フクス・ベルリン・ライニッケンドルフのユースチームを経て、2006-07シーズンにフクスのトップチームに昇格しました。その後、SVバベルスベルク、FCロートヴァイス・エアフルトといったドイツ国内のクラブを渡り歩き、着実に経験を積みます。

2013年夏には、ドイツ2部リーグのFSVフランクフルトへ移籍。2015-16シーズンの冬にはトルコのシヴァススポルへ活躍の場を移します。しかし、チームは下位に低迷し、2部リーグ降格を経験。翌シーズンは1部リーグ復帰を目指しましたが、シーズン途中にUAEのアル・ナスルSCへ移籍しました。

2018年8月、オマリはJリーグのサガン鳥栖へ期限付き移籍。同年10月にはベガルタ仙台戦で移籍後初得点を記録しました。2019年にはアル・ナスルへ復帰しますが、同年7月にはヴィッセル神戸へ完全移籍。同年10月にはFC東京戦で加入後初ゴールを決めました。2020年にはFC東京へ完全移籍しますが、2021年シーズン終了後に契約満了となり退団。

2022年2月、4年ぶりにサガン鳥栖へ復帰するも、同年8月に契約解除が発表されました。

レバノン代表としての活躍

オマリは、ルーツであるレバノンの代表を選択し、2013年9月7日のシリア代表との親善試合で代表デビューを果たしました。2015年11月にはラオス代表戦で代表初ゴールを記録。2019年のAFCアジアカップでは、レバノン代表として全3試合にフル出場しました。

プレースタイルと評価

恵まれた体格と高い身体能力を生かした、対人戦に強いDFです。空中戦の強さも持ち味で、セットプレーでは得点源にもなります。また、的確な状況判断と戦術理解度も高く、チームに安定感をもたらしました。

タイトル

フクス・ライニッケンドルフ
ベルリンリーガ：1回 (2007-2008)

SVバベルスベルク03
レギオナルリーガ：1回 (2009-2010)
ブランデンブルクカップ：1回 (2008-2009)

ヴィッセル神戸
天皇杯 JFA 全日本サッカー選手権大会：1回（2019年）

FC東京
* Jリーグカップ：1回（2020年）

まとめ

ジョアン・オマリは、ドイツで生まれ育ちながらも、レバノン代表として国際舞台で活躍した異色の経歴を持つサッカー選手です。その活躍は、多くの人々に感動と勇気を与えました。多文化を背景に持ち、様々な国でプレーした経験は、彼の人間性を豊かにし、サッカー選手としての幅を広げました。引退後も、その経験を活かして、サッカー界に貢献していくことが期待されます。

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