ジョアン・カルロス・ダ・シウバ・コスタ

ジョアン・カルロス・ダ・シルヴァ・コスタ

ジョアン・カルロス・ダ・シルヴァ・コスタ（João Carlos da Silva Costa、1956年1月15日生まれ）は、ブラジル出身の著名なサッカー指導者であり、日本のサッカー界においても重要な役割を果たしました。彼は選手としての経歴は全く持たず、指導者としてのキャリアはフィジカルコーチから始まりました。

来歴

鹿島アントラーズ時代

1996年、ダ・シルヴァ・コスタは鹿島アントラーズの監督に就任しました。彼の前任者であるエドゥーが監督を退いた後、彼はチームの指揮を執ることになりました。同時に、ジーコは鹿島のテクニカルディレクターに就任しており、この二人の協力がチームの強化に大いに貢献しました。彼は1996年から1998年まで2年半の間、監督としてチームを率い、数々の栄光を手にしました。

1996年にはJリーグで年間王者を獲得し、1997年には1stステージとナビスコカップ、天皇杯を制し、また同年にはゼロックス・スーパーカップも制覇しました。特に1997年は、年間勝ち点の合計で1位だったため、現在の制度であれば年間三冠に相当します。しかし、1998年のフランスワールドカップの合宿中、ブラジル人選手との確執が原因で、監督は札幌での辞任を余儀なくされました。

名古屋グランパスエイト時代

その後、1999年には名古屋グランパスの監督に就任しました。彼はこの年の4人目の監督としてチームを指揮し、連戦連勝を果たしました。特に天皇杯を制覇したことは大きな業績でした。しかし、2000年には選手層の薄さや主力選手の怪我、さらには過去の確執が影響し、良い成績を残すことができませんでした。2001年のファーストステージでは3位に入ったものの、ストイコビッチの引退前のシーズンで優勝できなかったことが影響し、再度、主力選手とのトラブルが重なり解任となりました。

セレッソ大阪以降

名古屋グランパスを去った後、彼はJ2降格の危機にあったセレッソ大阪の監督に就任しました。この時、チームはJ1残留を目指していましたが、キープレイヤーの移籍により戦力が不足し、リーグ戦終了への残り3試合で降格が決まりました。降格後すぐに辞任し、その後、後任がチームを全勝で終え、天皇杯では準優勝という成績を残しました。

2003年には、J2に降格したコンサドーレ札幌の監督に就任しましたが、過去の確執の影響から小倉隆史が退団し、外国人選手のトラブルでチームは苦境に立たされ、シーズン途中で辞任することとなりました。

タイトル

指導者としてのタイトル

• - 鹿島アントラーズ

- J1リーグ: 1回（1996）
- 1stステージ: 1回（1997）
- Jリーグカップ: 1回（1997）
- 天皇杯: 1回（1997）
- ゼロックス・スーパーカップ: 2回（1997、1998）

• - 名古屋グランパスエイト

- 天皇杯: 1回（1999）

彼の監督業は、Jリーグにおける戦術の発展や選手育成に影響を与え、多くのファンに記憶されていると言えるでしょう。

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