ジョシュ・ゴードン

ジョシュ・ゴードン：波瀾万丈なキャリアを辿る元NFLワイドレシーバー

ジョシュ・ゴードン（Josh Gordon、1991年4月13日生まれ）は、テキサス州ヒューストン出身の元プロアメリカンフットボール選手です。ポジションはワイドレシーバーで、「フラッシュ」の愛称で親しまれました。その才能は早くから注目されていましたが、度重なる問題行動により、長く困難なキャリアを送ることとなりました。

プロ入り前

高校時代からその才能を発揮し、2年生で363ヤード、4TD、3年生で531ヤード、9TDを記録しました。大学進学前には、Rivals.comから3つ星、Scout.comから2つ星の評価を受け、ベイラー大学、ヒューストン大学など多くの大学から勧誘を受け、ベイラー大学に進学しました。

ベイラー大学では、2年生の2010年に42回のレシーブで714ヤード、7TDを記録する活躍を見せましたが、チームメイトとともにマリファナ所持で出場停止処分を受けました。その後、ユタ大学へ編入しましたが、2011年はプレーしませんでした。

NFLでのキャリア

クリーブランド・ブラウンズ

2012年のNFL補足ドラフトでクリーブランド・ブラウンズから2巡指名を受け、NFL入りを果たしました。ルーキーイヤーから先発WRとして活躍し、TDレシーブも記録しました。2013年には、2試合連続で200ヤード以上を獲得するというNFL史上初の記録を達成し、プロボウルにも選出されました。

しかし、2013年以降は、度重なる薬物規定違反による出場停止処分を受け、安定した活躍を続けることができませんでした。2014年には飲酒運転で逮捕され、出場停止処分を受けています。2015年には、薬物規定違反で1年以上の出場停止処分を受けました。

ニューイングランド・ペイトリオッツ

2018年、ニューイングランド・ペイトリオッツに移籍。ここでは11試合に出場し、40回のレシーブ、720ヤード、3TDを記録するなど、復活の兆しを見せましたが、再び薬物規定違反により出場停止処分を受けました。

シアトル・シーホークス

ペイトリオッツからリリース後、シアトル・シーホークスに移籍しましたが、またも出場停止処分を受けました。シーホークスでは5試合に出場しましたが、再び無期限の出場停止処分を科され、2020年シーズンはプレーできませんでした。

カンザスシティ・チーフス、テネシー・タイタンズ

2021年にはカンザスシティ・チーフス、2022年にはテネシー・タイタンズと契約しましたが、かつての輝きを取り戻すことはできませんでした。

シアトル・シードラゴンズ（XFL）

2023年には、XFLのシアトル・シードラゴンズにドラフト指名され、全10試合に出場しました。

2024年9月26日、現役引退を表明しました。

プレースタイル

ジョシュ・ゴードンは、長身を生かしたボール保持能力とスピードが持ち味でした。また、ランアフターキャッチでも活躍できる選手でした。

度重なるトラブルに見舞われながらも、その才能で多くのファンを魅了したジョシュ・ゴードン。彼の波瀾万丈なキャリアは、多くの教訓を与えてくれます。

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