ジョニー・ティロットソン

ジョニー・ティロットソン（Johnny Tillotson、1938年4月20日 - 2025年4月1日）は、アメリカ合衆国出身の男性歌手であり、彼の音楽は世界中の多くの人々に愛されました。

経歴

幼少の頃から音楽に親しみ、早くからその才能を開花させました。テレビやラジオ番組へのレギュラー出演を通じて、その歌声を多くの人々に届けました。

1957年、彼の才能を見出したレコードプロデューサー、アーチー・ブレイヤーの目に留まり、ケイデンス・レコードとの契約に至ります。これが彼のプロとしてのキャリアの始まりとなりました。

1958年8月、自作曲『Dreamy Eyes』でデビューを飾り、音楽シーンに足跡を残し始めます。

1960年には、『ポエトリー（en:Poetry in Motion (song)）』が全米2位、全英1位を記録する大ヒットとなり、彼の名を世界に知らしめました。日本では1964年にヒットし、米盤シングルのB面に収録された自作曲「プリンセス・プリンセス」も1963年に日本で人気を博しました。

1962年には、自作の「涙ながらに」が全米3位を記録し、その音楽的才能を改めて証明しました。

1963年には、1961年に発表された『キューティ・パイ』を伊東ゆかりがカバーしたことをきっかけに、日本でも人気が高まりました。

1963年にMGMに移籍し、『トレンブリング・キッス』が全米７位を記録。

1965年9月には、坂本九の「涙くんさよなら（Goodbye Mr. Tears）」（浜口庫之助作詞・作曲）を英語と日本語でカバーし、オリジナルを上回る大ヒットを記録しました。この曲は、日本における彼の代表作の一つとなっています。

1966年には、高崎一郎（ジョニー・ウッドマン名義）作詞・鈴木邦彦（ハリー・ウィリアムス名義）作曲の『ユー・アンド・ミー』が日本でヒットしました。

1987年には、デル・シャノン、レスリー・ゴーアと共に日本でのツアーを敢行し、日本のファンを熱狂させました。

2008年、ヒットパレードの殿堂（Hit Parade Hall of Fame）入りを果たし、その功績が讃えられました。

2011年には、フロリダアーティスト殿堂（en:Florida Artists Hall of Fame）にも殿堂入りしました。

2014年には、アメリカンポップミュージック殿堂の殿堂入り歌手に選定されています。

2025年4月1日、パーキンソン病の合併症により、ロサンゼルスの自宅で逝去。享年86歳でした。

日本語による録音

ジョニー・ティロットソンは、日本市場に向けて積極的に日本語での録音も行いました。その一部を紹介します。

「ドント・ゴー・アウェイ」 - Please Don't Go Away（1964年）
「ナイス・ガイ・ジョニー」 - Worried Guy（1964年）
「涙くんさよなら」 - Namida Kun Sayonara (Goodbye Mr Tears)（1965年）
「ユー・アンド・ミー」 - You and Me（1965年）
「バラが咲いた」 - Bara Ga Saita (Like a Rose)（1966年）

これらの楽曲は、2014年発売のCD『Travelin' on foreign grounds』に収録されています。

主要なアルバム

彼の代表的なアルバムとしては、以下のような作品があります。

"Johnny Tillotson's best"(1961)
"It keeps right on a-hurtin'(1962)
"You can never stop me loving me"(1963)

映画出演

彼は音楽活動以外にも、映画にも出演しました。

「Just for fun」（1963）イギリス映画
「涙くんさよなら」（1966）日活映画　ゲスト出演

来日

彼は日本を訪れ、日本のファンと交流しました。

1966年5月14日「涙くんさよなら」出演のため来日
1966年11月4日　新宿厚生年金会館で公演

ジョニー・ティロットソンの音楽は、時代を超えて多くの人々に愛され続けています。

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