ジョン・テイラー (ベーシスト)

ナイジェル・ジョン・テイラーとは

ナイジェル・ジョン・テイラー（Nigel John Taylor）は、1960年に生まれたイギリスのミュージシャンであり、ベースギターを担当するデュラン・デュランの共同創設者として広く知られています。デュラン・デュランは1980年代に世界的な成功を収めたニュー・ウェイヴ・バンドであり、特に初期のMTVでの革新的なミュージック・ビデオの影響を受けて名を馳せました。テイラーは1978年のバンド結成から1997年の一時的な脱退まで活躍し、その後も2021年現在まで活動を続けています。

幼少期と音楽の始まり

ジョン・テイラーはイングランドのバーミンガムで育ちました。彼の音楽への興味は、10代の初めにロキシー・ミュージックに影響されて目覚めました。特に音楽を楽しむだけでなく、独学でピアノを学びつつ、さまざまなバンドに参加するようになりました。テイラーの初めてのバンドは「ショックトリートメント」と名付けられ、これが彼の音楽キャリアのスタート地点となります。

デュラン・デュランとの成功

1978年、テイラーと友人たちはデュラン・デュランを結成しました。彼は最初、ギターを演奏していましたが、シックに触発された後、ベースギターへと転向しました。彼のメロディックなベースラインは、持ち歌「グッドタイムズ」などで顕著に表れ、バンドの音楽スタイルに大きな影響を与えました。デュラン・デュランは1981年に初アルバムをリリースし、楽曲のヒットと共に彼自身もアイドル的な存在へと成長しました。

テイラーは「ナイジェル」という名前を使用せず、プロとしては「ジョン・テイラー」と名乗ることに決めました。彼はフリルやサッシュ、アイライナーを取り入れたニューロマンティックスタイルを採用し、独特なスタイルで注目を浴びました。彼自身の魅力的なルックスも相まって、数々のティーン向け雑誌に登場し、人気を集めました。

ソロ活動と再加入

1985年にはデュラン・デュランが一時的に休止し、テイラーは「パワー・ステーション」を結成します。このスーパーグループでは、トニー・トンプソンやロバート・パーマーと共演し、ヒットシングルをリリースしました。デュラン・デュランの活動が続かない中で、テイラーはソロ活動にも力を入れ、様々な音楽プロジェクトに参加しました。

1997年には自身のレコードレーベル「Trust The Process」を設立し、様々なソロ作品をリリースしました。その後、2001年にデュラン・デュランが再結成され、彼も再びバンドに参加することとなります。この再結成により、彼は新たな音楽的な挑戦に取り組み続けています。

ライティングと最近の活動

テイラーは音楽の他にも俳優としての活動を行い、映画「Sugar Town」では主役を務めました。また、さまざまなテレビ番組にも出演しています。2012年には自伝『In the Pleasure Groove: Love, Death and Duran Duran』を出版し、音楽業界での経験や個人的なストーリーを綴っています。

現在もテイラーは音楽活動を続け、デュラン・デュランの新作アルバムやツアーなど、彼のキャリアはますます充実しています。彼の存在は音楽界において変わらず重要なものであり、多くのファンに愛され続けています。音楽だけでなく、映画や著書など、多彩な才能を持つ彼の今後の活動にも期待が寄せられています。

もう一度検索