ジョン・ブライ (第4代ダーンリー伯爵)

第4代ダーンリー伯爵ジョン・ブライの生涯

第4代ダーンリー伯爵ジョン・ブライ（1767年6月30日 - 1831年3月17日）は、イギリスの貴族であり、クリケット選手、そして王立協会のフェローとしても知られています。彼は、第3代ダーンリー伯爵ジョン・ブライとメアリー・ストイットの息子として誕生しました。1781年に父が亡くなると、ダーンリー伯爵の爵位を継承し、それまではクリフトン卿の儀礼称号を使用していました。

教育と爵位継承

1784年11月16日、ジョン・ブライはオックスフォード大学クライスト・チャーチに入学し、学問を修めました。その後、1793年7月3日にはDCL（民法博士）の学位を取得しています。彼は、コバム・ホールという邸宅を住まいとしていました。

クケット選手としての活躍

第4代ダーンリー伯爵は、アマチュアのクリケット選手としても熱心に活動しました。1789年から1796年までの間、ファーストクラス・クリケットの試合に27回出場しています。弟のエドワードとともにケント・カウンティのクリケットチームを応援し、2人は「アイルランド初のファーストクラス・クリケット選手」と称されました。

王立協会フェロー選出とレノックス公爵位請求

1810年3月22日、ジョン・ブライは王立協会フェローに選出され、科学分野での貢献も認められました。1829年になると、彼は第6代レノックス公爵および第3代リッチモンド公爵チャールズ・ステュアートの妹キャサリンの血を引いていることを根拠に、国王ジョージ4世に対してレノックス公爵の爵位を請求しました。この請求は、第6代レノックス公爵が1672年に死去した後、爵位が国王チャールズ2世に継承されたことに起因します。チャールズ2世の父チャールズ1世の男系男子の血筋は1807年にヨーク枢機卿公ヘンリーの死去により絶えていました。しかし、この請求は貴族院に回されたものの、最終的な決定は下されませんでした。

死去と遺産

1831年3月17日、ジョン・ブライは亡くなりました。長男が夭折していたため、次男のエドワードが爵位を継承しました。また、探検家のジョン・リチャードソンは、現在のカナダ領ノースウエスト準州にあるダーンリー湾を、第4代ダーンリー伯爵にちなんで命名しました。

家族

1791年8月26日、ジョン・ブライはエリザベス・ブラウンロー（1831年12月22日没、ウィリアム・ブラウンローの娘）と結婚し、4男3女をもうけました。

キャサリン（1792年6月18日 – 1812年1月10日）
ジョン（1793年5月22日 – 6月3日）
エドワード（1795年 – 1835年）
メアリー（1796年5月31日 – 1823年6月18日） - 1822年6月1日にチャールズ・ブラウンロー（後の初代ラーガン男爵）と結婚し、子供をもうけました。
ウィリアム（1797年5月17日 – 1807年10月18日）
ジョン・ダンカン（1798年 – 1872年） - 外交官としてスウェーデン駐在大使、ハノーファー王国駐在大使を歴任しました。
* エリザベス（1872年11月13日没） - 1833年7月19日にいとこにあたるジョン・ブラウンローと結婚し、子供をもうけました。


第4代ダーンリー伯爵ジョン・ブライは、貴族としての地位だけでなく、クリケット選手や王立協会フェローとしても活躍し、多岐にわたる才能を発揮した人物でした。彼の生涯は、当時のイギリス社会における貴族の多様な活動を映し出すものと言えるでしょう。

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