ジョン・ポンソンビー (政治家)

ジョン・ポンソンビーの生涯と政治的功績

ジョン・ポンソンビー（1713年3月29日 - 1787年8月16日）は、アイルランド王国を代表する政治家です。彼は、ブラバゾン・ポンソンビーとサラ・マーゲッソンの次男として生まれ、兄は第2代ベスバラ伯爵ウィリアム・ポンソンビーです。彼の政治キャリアは1739年に始まり、初めての議席を獲得したのは、ニュータウナーズ選挙区において庶民院議員の補欠選挙でした。

ポンソンビーは1742年に歳入庁秘書として就任し、以後1744年には歳入庁長官に昇進しました。1771年にこの役職を辞任する際には、彼の業績に感謝する商人たちから称賛を受けました。また、1745年にはジャコバイト蜂起において4個の騎兵中隊を招集し、国王ジョージ2世に対する忠誠を表明しました。これにより、後にチェスターフィールド伯爵からの評価も得ることができました。

1756年にはアイルランド庶民院議長に選出され、その役職としても強力な存在感を示しました。当時アイルランドにはいくつかの大家族があり、政治的権力を持っていました。ポンソンビーはその中でも特に影響力を持っており、アイルランド総督は彼らの力を軽視することができない状況でした。1761年にはアーマー・バラ選挙区とキルケニー・カウンティ選挙区の両方で当選しましたが、キルケニー・カウンティを選ぶ決断を下しました。

1767年に第4代タウンゼンド子爵がアイルランド総督に任命されると、政局が変わります。彼は王党派を形成し、八年議会法を通過させました。これに対抗する形で、ポンソンビーはタウンゼンド子爵の金銭法案を否決するものの、その結果として歳入庁長官を罷免され、感謝動議の提出義務を果たさずに庶民院議長を辞任することになりました。これがポンソンビーにとっての転機でしたが、その後の選挙でも返り咲きには失敗が続きました。

彼の晩年はアイルランド愛国党への支持を示しつつも、積極的な活動からは徐々に離れていきました。最終的には息子のジョージに指導的立場を譲り、1787年8月16日にその生涯を閉じることとなります。

家族について

ポンソンビーは1743年にエリザベス・キャヴェンディッシュと結婚し、以下の子女をもうけました：

• - ウィリアム（1744年 - 1806年） - 初代ポンソンビー男爵
• - キャサリン（1827年没） - 第2代シャノン伯爵リチャード・ボイルと結婚
• - ジョージ（1755年 - 1817年） - アイルランド大法官
• - フランシス（1757年 - 1827年） - コーネリアス・オキャラハンと結婚し、子供あり

ジョン・ポンソンビーの歴史的背景と彼の影響力は、アイルランドの政治において重要な役割を果たし続けました。彼の生涯は、時代背景や家族の影響を受けた多くの政治家に影響を与えるものとなりました。

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