ジョーディ・ラ＝フォージ

ジョーディ・ラ＝フォージの概要

ジョーディ・ラ＝フォージ（Geordi La Forge）は、人気SFシリーズ『新スタートレック』に登場する主要キャラクターであり、レヴァー・バートンが演じる役柄です。彼はU.S.S.エンタープライズDの機関部長として、数々の冒険に関与し、艦隊士官としてのキャリアを築きました。ラ＝フォージの物語は、彼のユニークな背景や技術的なスキル、仲間たちとの関係を通じて描かれています。

略歴と成長

2335年に地球で生まれたジョーディは、アフリカ系アメリカ人の家庭に育ち、宇宙艦隊士官の両親の影響を受けて育ちました。彼の母親シルヴァはU.S.S.ヘラの艦長として活躍しており、家族の中で宇宙に対する興味が培われました。2357年には宇宙艦隊アカデミーを卒業し、太陽系でシャトルのパイロットとして勤務しながら、ジャン＝リュック・ピカードと出会い、その実直さに感銘を受けました。この出会いが彼のキャリアに大きな影響を与え、2364年にU.S.S.エンタープライズDに配属されます。

初めは操舵士として中尉の地位にありましたが、彼はその才能と技術で急速に昇進し、2365年には機関部長として大尉、翌年には少佐に昇格します。アカデミーを卒業してからわずか8年での少佐昇進は、シリーズ全体を通しての彼の優れた能力を示しています。

特異な視覚と技術者としての才能

ジョーディは生まれつき盲目であり、5歳の頃からヴァイザー（VISOR）という装置を使用しています。この装置により彼は可視光線を超えた様々な視覚情報を認識することができ、これが彼の技術者としての才能をさらに引き立てています。彼はデータというアンドロイドと親しい友人関係にあり、彼に感情や人間関係に関するアドバイスをして支援することが多くあります。彼の職業に対する情熱は非常に強く、思い付きや研究を休日でも続けるほどです。しかし、女性との関係に関しては不器用で、しばしばフラれることがあり、同僚たちに助けを求める場面も見られます。

物語の中での役割

2371年に公開された映画『ジェネレーションズ』では、彼はエルオーリア人科学者のソランに捕らえられ、ヴァイザーが改造される事態に直面します。これにより宇宙艦隊の秘密を漏洩し、U.S.S.エンタープライズDの大破という事態に繋がります。2372年以降、彼は新しい艦U.S.S.エンタープライズEに転属し、技術力を発揮し続けます。

2375年には、惑星連邦のソーナ人によるバクー人強制移住計画に抵抗し、その結果、特別な放射線によって一時的に視神経が回復し、「普通の光景」を目にすることになります。2378年にはロミュラン政変後もエンタープライズEに留まり、その後もさまざまな冒険と責任を担っていきます。

現在の役割と新たな挑戦

『スタートレック:ピカード』では、2401年に准将として艦隊士官としてのキャリアを続けており、艦隊ミュージアムの館長を務めています。彼は自身の娘たちにも艦隊に関わる道を歩ませたことが描かれ、仲間たちとの絆が深いことが再確認されます。ピカードと共に新たな危機に立ち向かう姿勢も見られ、彼の成長と変化は視聴者に感動を与えます。

その他の情報

彼の名前は、障害を持ったスタートレックファン、ジョージ・ラ＝フォージに由来しています。バートンは児童向け教育番組『Reading Rainbow』の企画・出演者として知られており、彼の多才な才能は多くの人々に影響を与えています。ジョーディ・ラ＝フォージは、技術者としての職業感、仲間との強い絆、そして自身の克服した経験によって、多くのファンに愛されているキャラクターです。

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