スイス株価指数

スイス株価指数（SMI）

スイス株価指数、通称SMI（Swiss Market Index）は、スイス証券取引所で取引される企業の中でも特に時価総額と流動性が高い上位20銘柄から構成される株価指数です。この指数は、スイス経済の代表的な指標であり、投資の際に注目される重要なデータとなります。

SMIの沿革

スイス株価指数は1988年6月30日に初めて算出が開始されました。当初の構成銘柄は24社でしたが、その後最大で29社になることもありました。しかし、2007年9月24日以降は20銘柄に固定されています。また、2017年9月18日からは、構成銘柄の一社が占める割合が18%未満に制限されており、これにより大企業による過度な影響力の行使が抑えられる仕組みになっています。

SMIは、スイス証券取引所を持つSIXグループによって2008年以降公表されています。このアイデアに基づく構成とルールは、スイスの株式市場が健全であることを保つために設計されています。

SMIに関連する株価指数

スイス証券取引所には、SMIの他にも複数の関連株価指数が存在します。以下に代表的なものを紹介します。

スイス中型株指数（SMIM）

SMIM（SMI Mid）は、SMIに続く中型株30銘柄で構成されるサブ指数で、2004年11月15日から算出が始まりました。SMIMは、スイス企業の中型株に焦点を当てた指標として重要です。

スイス・パフォーマンス指数（SPI）

SPIは、中型株や小型株も含む全銘柄指数であり、スイス証券取引所に上場する全ての銘柄の中から浮動株比率が20%以上の企業が構成します。1987年6月1日から算出が開始され、特に市場全体の動向を捉えるためのベンチマークとして利用されます。

スイス・リーダー指数（SLI）

SLIは、SMI構成銘柄とSMIMの上位10銘柄を合わせた計30銘柄で構成される指数で、特に一社の占有率が9%未満に制限されています。これにより、SMIよりもリスク分散効果が高い指標となっており、2007年2月7日から提供されています。

Swiss All Share Index

この指数は、スイス証券取引所に上場する大型株、中型株、小型株を含む200以上の銘柄から成り、その全株を対象にした指標です。1998年7月1日から算出が開始されています。

SMIの指数推移

SMIの指数は、1988年6月30日からの長期間にわたり変動しており、算出開始当初の基準値は1,500でした。スイス経済全体の動向を反映しつつ、投資家の信頼感や市場の活性化に影響を及ぼしてきました。

2025年3月3日にはSMIが終値13,166.68を記録し、最高値についても同日13,199.05を達成しました。これらのデータは、スイス経済の現状を示す重要な指標といえます。

まとめ

スイス株価指数（SMI）は、スイスの金融市場を理解する上で欠かせない指標です。その構成銘柄や関連する指数の動きは、経済情勢や市場のトレンドを読み解くための貴重な情報源となります。投資を検討する際には、これらの情報を基にした判断が非常に重要です。

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