スカロマニア

スカロマニアとは



スカロマニア(Skullomania)は、カプコンおよびアリカが開発した対戦型格闘ゲームストリートファイターEX』シリーズ、そしてアリカ制作の『ファイティングEXレイヤー』に登場する架空の人物です。ゲーム内の試合中には「SKULLO」と短縮されて表記されます。

正体と意外な日常



彼の真の姿は、都内のどこかに暮らす平凡な三流サラリーマン、西小山三郎です。ごく普通の会社員である彼ですが、ある日、お得意先のデパートで急遽ヒーローショーのスーツアクターを務めることになった際、内なる何かが目覚めました。以来、彼は週末になると骸骨モチーフの全身タイツという独特なヒーロースーツを着用し、正義の味方として悪と戦い始めます。

変化するヒーロー



ストリートファイターEX2』以降、彼は「リストラ推進係」の部長に昇進。その激務からくるストレスが週末だけでは解消しきれなくなり、ストレスが蓄積する度にヒーローへ変身する体質へと変化しました。この時期から、コスチュームにはトレードマークとも言えるベルトとマフラーが加わっています。

外見とキャラクター性



スカロマニアは全身を骸骨柄のスーツで覆った異様な姿をしています。そのキャラクター性は日本の特撮ヒーロー文化への強いオマージュであり、『EX plus α』のエンディングで見せた巨大化などはその典型です。シリーズが進むにつれてギャグキャラクターとしての側面も強調されるようになります。特にドラマCD『ストリートファイターEX2』特別編では、そのコミカルな性格が強く描かれました。一方で、『ファイティングEXレイヤー』では、再就職先で充実した日々を送る中でも、自身の記憶にない変身を繰り返していることに悩み、その葛藤が新たな力を生み出すという内面的な描写もなされています。

ゲームでの性能



対戦においては、相手と距離を置いた状態からの奇襲に有効な突進技や、一癖あるトリッキーな技を多数持ち合わせています。これらの技を駆使することで、予測不能な動きから相手を翻弄する戦術を得意とします。

関連情報



スカロマニアの初期デザインラフでは、全身ゴムタイツ姿の「ラバーマン」という案が存在しましたが、スタッフからの「骸骨のデザインが欲しい」という要望を受けて現在の姿に変更されました。また、アスキーから発売されたPlayStation用ソフト『3D格闘ツクール』には、「正義のヒーロー」流派のモデルデータとしてスカロマニアが収録されており、『EX』シリーズから技モーションがそのまま移植されています。『ストリートファイターV』の公式サイト「シャドルー格闘家研究所」では、彼の詳細な個人プロフィールが公開されました。同じく全身タイツで骸骨をモチーフとするシャドウガイストとは、一部の技モーションが共通しているという関連性が見られます。さらに、SNKの格闘ゲーム『SNKヒロインズ Tag Team Frenzy』では、性別が変化した姿でゲスト参戦しています。

技解説



ここでは主に『ストリートファイターEX PLUS α』を基にした技名称と概要を記します。

投げ技



  • - スカロスタント: 相手の両肩を掴んで飛び乗り、両足で相手の胸元を蹴り飛ばす投げ技。
  • - スカロスペース: 相手の顔面を両足で挟み込み、そのまま落下する空中投げ。
  • - スカロシュタイナー: 『EXレイヤー』で追加された後方投げ。相手に飛びついてからフランケンシュタイナーを決める技。

特殊技



  • - ステップインアッパー: 腕を肥大化させて繰り出すボディーブロー。『EX2 PLUS』以降は拳にオーラを纏い、飛び道具を打ち消す効果が付与されました。シャドウガイストも同様の技を使用します。
  • - かかと落とし / デンジャラスヒール: 片足を大きく振り下ろす中段攻撃。『EX2』より技名が変更されました。
  • - スカロダッシュ: 前方に素早く移動するダッシュ。派生として「スカロタックル」に繋がるほか、『EX2 PLUS』以降は様々な必殺技への追加入力派生が可能となりました。
  • - スカロバック転: 後方へ宙返りする移動技。シャドウガイストの「デスエスケープ」と全く同じモーションです。
  • - 高笑い / スカロショック: その場で甲高く笑う挑発アクション。『EX2』より技名が変更されました。
  • - スカロパンチ / グレートヒーローパンチ: ガードブレイクまたはハードアタックとして繰り出される、大きく振りかぶったストレートパンチ。『EXレイヤー』で技名が変更されています。

必殺技



  • - スカロクラッシャー: 頭部から突進する技。長いリーチを持ち、遠距離からでも相手に当てることが可能です。
  • - スカロスライダー: スライディングキック。こちらも長距離への攻撃手段となりますが、ヒット数が少ないため、近距離でガードされると隙が大きくなります。
  • - スカロヘッド: 体を回転させながら上昇する対空突進技。
  • - スカロダイブ: 空中へ飛び上がり、急降下して突進する技。『EX2』からは「スカロヘッド」からの派生技となりました。
  • - スカロトカチェフ: 空中から垂直に落下し、相手を掴んで股下をくぐり抜け、背中を踏みつける投げ技。『EX2 PLUS』までは、特定入力で採点演出が表示される遊び要素がありました。

スーパーコンボ



  • - スーパースカロクラッシャー: 「スカロクラッシャー」を強化したスーパーコンボ。『EX2』からは空中でも発動可能になりました。
  • - スーパースカロスライダー: 「スカロスライダー」の強化版スーパーコンボ。
  • - スカロエナジー / スカロバリアー: 『EX2』から登場。全身からエネルギーを放出する技。『EXレイヤー』では「スカロバリアー」に名称が変更されています。
  • - スカロボール: 『EX2 PLUS』から実装。空中にエネルギー弾を打ち上げ、時間差で落下させて攻撃する技。パンチボタンの強弱で落下までの時間を調整できます。
  • - スカロドリーム / 新スカロドリーム / NEOスカロドリーム: コマ送りのような独特な演出で多段ヒットの連続攻撃を繰り出すスーパーコンボ。シリーズによって演出が変化し、技名も変わります。「新スカロドリーム」では、日常の屈辱的な場面が挿入される演出が特徴です。旧作の演出が隠し技として使用できるタイトルも存在します。
  • - スーパースカロエナジー: 「スカロエナジー」をさらに強化したメテオコンボです。

担当声優



  • - 二又 一成(『ストリートファイターEX』シリーズ、『ファイティングEXレイヤー』)
  • - 甲斐田 裕子(『SNKヒロインズ Tag Team Frenzy』女体化時)

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