スクールメイツ

スクールメイツ: 芸能界の育成機関

スクールメイツ（School Mates）は、俳優やタレントを育成する「有限会社東京音楽学院」の選抜メンバーから構成される芸能グループです。2019年からは株式会社Swan's Academyによって運営されています。かつてはNHKで「ヤングメイツ」としても名を馳せていました。

起源と歴史

スクールメイツの起源は1962年に遡ります。この年、渡辺プロダクションの渡辺美佐は、欧米での研修を終え、本格的なジャズ・ポップスの合唱団を作り、後継者を育てるという提案をしました。1963年には東京音楽学院が設立され、翌1964年に「スクールメイツ」が結成されました。このグループの命名は岡元義亮によるもので、初代リーダーは岡田光弘が務めました。

グループは、作曲家や振付師からの素晴らしい指導を受けながら、充実したレッスン環境が整えられました。特に、宮川泰、東海林修、森岡賢一郎、服部克久などの著名な作曲家や、西条満、土居甫といった振付師が講師として関わっていました。

スターの輩出

当時、地方からの入学希望者も多く、1960年代後半から1970年にかけて東京音楽学院の系列校が設立され、日本各地から多くの才能が集まりました。その結果、数多くのスターが誕生し、1968年にはNHK紅白歌合戦でバックダンサーを務めるなど、主要な舞台に出演するようになりました。

また、ジャニーズ事務所や渡辺プロダクションの若手タレントたちと共演した『プラチナゴールデンショー』では、番組の最後に「あなたもフォーリーブスと共演しませんか」と新しい生徒を募集する告知が行われ、最盛期には約400名の新入生が集まりました。

ダンススタイルの確立

1970年には大阪万博のオープニングイベントに参加し、渡辺美佐がプロデュースした女子メンバーによるテニスルックでポンポンを持つスタイルが確立しました。このスタイルは、後に日本におけるチアリーディングやチアダンス競技におけるユニフォームデザインに影響を与えました。

近年の活動

1977年からはフジテレビの『ドリフ大爆笑』でバックダンスを担当し、1983年度にはメンバーの娘が新オープニングに出演、自らの親子二代での共演が話題になりました。昭和末期以降は在籍者が減少し、全国の系列校が閉鎖を余儀なくされましたが、東京校は存続しました。

2001年には渡辺プロダクションから独立し、2008年には親子二代での活躍がDVDでも紹介されました。そして、2019年にはダンススクールCYGNETに移管されて新たなスタートを切りました。

出身タレントとメンバー

スクールメイツからは、湯原昌幸、森進一、海老沢雄一、キャンディーズ、伊藤蘭、田中好子など、多くの著名なタレントやアーティストが輩出されています。2000年から2007年のリーダー鈴木ヒロ美をはじめ、2008年以降は和田まながリーダーとなり、続く新メンバーたちも活躍してきました。

スクールメイツの取り組みやその影響力は、今もなお多くの人々に影響を与え続けています。今後の活動にも期待が寄せられています。

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